宮城県 あす4日(金)は“元台風”によって暴風のおそれ
台風18号はきょう3日(木)の午後に日本海で温帯低気圧に変わりました。
ただ、この「台風は温帯低気圧に変わりました」は「弱まった」という意味ではありません。タイトル画像は既に温帯低気圧に変わった後の雲の様子ですが、雲はしっかり渦を巻いています。
この元台風18号の低気圧によって、あす4日(金)の宮城県では暴風が吹くおそれがあり、注意・警戒が必要です。
「台風と温帯低気圧」は「うどんとそば」
台風が温帯低気圧に変わる、というのは勢力の強弱や規模の大小とは一切関係なく、性質・構造・材料が変わるだけです。
台風は熱帯生まれですので、100%暖かい空気でできています。一方、温帯低気圧は暖かい空気と冷たい空気がぶつかり合うことで発生・発達するものです。
「台風が温帯低気圧に変わった」というのは、熱帯生まれの台風が北上して冷たい空気とぶつかり合い、それによって性質が変わったということを意味するだけで、強弱は関係ありません。どちらも嵐です。
例えるならば、100%小麦粉でできたうどんが、そば粉を取り込んで二八そばになるようなものです。どちらも美味しい麺類であることに変わりはありません。
(ちなみに十割そばに対応する寒冷低気圧というものもあります)
そばかうどんかはさておき、この元台風18号の温帯低気圧が、あす4日(金)に東北地方に進んでくる見込みです。
宮城県 警戒すべきは強い風
低気圧はあす午後に東北地方に近づく見込みです。低気圧周辺の雨雲がかかるため、宮城県も一日断続的に雨が降り、特に低気圧の中心が近づく夕方は激しい雨の降る所もありそうです。
そして今回、雨以上に注意が必要なのが風です。あすは低気圧の接近に伴って次第に南風が強まり、沿岸部では午後になると瞬間的に20~25メートルの暴風が吹くおそれがあります。
また低気圧が抜けた後、夜遅くなると吹き返しの西風が強まる見込みです。
あすの宮城県は元台風によって強まる風に注意・警戒をしてください。