各球団トップの投手たち。パ3球団の「最多勝」は一桁。規定投球回未満ながら目を惹くのは…
今シーズンの横浜DeNAベイスターズと東京ヤクルトスワローズには、規定投球回に達した投手がいなかった。この2球団を含め、セ・リーグの4球団は規定投球回以上が1人以下。パ・リーグも4球団が1人だった。そのため、各球団のトップを調べる際、防御率、奪三振率、与四球率、K/BBは、72イニング以上(規定投球回の60%以上)の投手を対象とした。72イニング以上は、パ・リーグが25人、セ・リーグは26人なので、どちらのリーグも規定打席以上の人数とほぼ同じとなる。また、どの球団も、75イニング以上の投手が、少なくとも3人はいる。なお、敗戦と与四球のリーグ順位は、多い方から数えたものだ。
球団トップという点は同じでも、当然ながら、それぞれの数値には差がある。例えば、パ・リーグの3球団は、二桁勝利の投手がいない。いずれも、8勝が球団トップだ。北海道日本ハムファイターズは、有原航平、ドリュー・バーヘイゲン、上沢直之の3人が並ぶ。奪三振90以上の投手が皆無も3球団、パ・リーグに1球団、セ・リーグに2球団あった。他の9球団は、いずれも三桁の三振を奪った投手がいた。福岡ソフトバンクホークスは、千賀滉大を筆頭に、石川柊太と東浜巨も三桁に乗せた。
各球団のトップに名を連ねる先発投手のうち、規定投球回未満とはいえ、目を惹くスタッツを残したのが、千葉ロッテマリーンズの二木康太だ。92.2イニングを投げてK/BB6.58は、パ・リーグで72イニング以上の25人中ベスト。次いで高いマット・ムーア(福岡ソフトバンク)とは、2.50以上の差がある。ちなみに、セ・リーグの26人では、6.43の大野雄大(中日ドラゴンズ)がベストだった。二木の防御率は3.40だが、こちらも最初の2先発を除くと、そこからファームで1ヵ月を過ごした後は、13先発の計85.2イニングで2.63を記録した。来シーズンはエースとなっていても、決して不思議ではない気がする。
各球団トップの打者については、こちらで書いた。