【京都市中京区】お土産屋さんなのに八百屋さん 新京極の野菜店頭販売が惜しまれつつ終了 新たな展開へ!
修学旅行のメッカとして知られる新京極商店街は、老若男女を問わず一度は訪れた人も多いはず。そんな商店街も日本列島が騒然となった新型コロナに襲われました。人流が消え去った商店街で何とかみんなを元気にしたいと2年2か月前に開店したお土産店前の野菜販売が2023年6月いっぱいでその営業を終了しました。
新京極通りで創業103年続く老舗土産店「京のふるさと」店長の西澤摩耶さんにその思いを語ってもらいました。西澤さんは新京極商店街振興組合の理事として販売促進広報委員長も務めています。
2021年3月、相次ぐ緊急事態宣言始め、新型コロナ禍が容赦なく襲う中で、修学旅行生やインバウンドの人たちで平日でもあふれかえっていた新京極通の人波が全くなくなる事態となりました。シャッターを閉める店が多くなる中、「京のふるさと」でも1日の売り上げが100数年の中でも初めてゼロになる日がでてくるように。
今は店頭に何十種類も並ぶ生八つ橋など、食品系のお土産が製造元から入らなくなる中で、棚から商品が姿を消す事態も生まれたのだと言います。西澤さんは、「じっと耐えて待っているのではなく、できることをやろう」との思いから商店街の人たちと一緒に商店街ブースを飾り付けしたり、新京極通150周年今昔写真展を開催したりと、地域活性化のため、持ち前の明るさでスーパーポジティブに活動してきました。
そんな中で「京のふるさと」として始めたのが、土産店のフロントで京の新鮮野菜を販売することでした。「利益はないですが、少しでも新京極が話題になって足を運んでくれたり、商店街をいつも温かく見守ってくれた地元の人に恩返ししたい」との願いからでした。メディアでも話題になり、最近では、新鮮で格安の野菜や果物を求めて、毎週訪れる地元の人もいたといいます。
西澤さんは、「ようやく新型コロナも落ち着きを見せる中、インバウンドや修学旅行生も戻ってきました。近隣に八百屋が出来たこと。地元の方々がちょっと買い出来る簡易八百屋の役目は終えたかな、という印象を持ちました。今後は新しいことを始めようと考え、野菜販売は終了です」と明るい笑顔で語ってくださいました。
今度は何をしてくれるか胸がはずみます!
「京のふるさと」(外部リンク)京都市中京区新京極通六角下る桜之町439 075-221-6071