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【世田谷区】間近な汽車に圧倒!大蔵運動公園のC57蒸気機関車を見てきた

加藤慶一郎ライター(東京都世田谷区)

今年2022年は日本の鉄道150周年の節目の年。1872年10月14日、日本初の鉄道が新橋・横浜間に開業して以来、鉄道の歴史は現在に至るまで紡がれています。

区内にも、そんな歴史の一端に触れることができる場所があります。この区立大蔵運動公園には蒸気機関車が展示されていて、迫力満点だったのでご紹介します。

C57蒸気機関車
C57蒸気機関車

砧公園に面した入り口の横、児童園エリアの片隅に展示されています。C57蒸気機関車というそうで、どっしりと今にも動き出しそうな姿です。蒸気機関車に限らず、鉄道車両を線路から見上げるようなことはそうそうないので、迫力と躍動感があります。

この蒸気機関車C57と蒸気機関車の仕組みが分かる案内板が建っています。

昭和13年から昭和51年にかけて東海道線などの幹線からローカル線まで活躍していたそうで、戦前戦後の激動の時代、日本の旅客輸送を支えていた蒸気機関車なのかなと思います。

蒸気機関車C57は山口県のJR山口線で「SLやまぐち号」として運行されています。(2022年11月25日現在、故障のため修繕中。復帰時期は未定とのこと)

細いボイラーと全体のバランスから「貴婦人」という愛称で親しまれてきたそうです。

そして、蒸気機関車の仕組み。とてもわかりやすく解説されています。蒸気機関というだけあってまさに蒸気でピストンを押して車輪を回しているんですね。

運転室にも入ることができました。運転台はちょっと見づらいプラスチック板越しですが、覗くことができます。

運転室
運転室

運転台
運転台

運転台を見ると、蒸気機関車という巨大な機械を動かして走っていた実感が湧きます。なんでも内部の電気基盤やプログラムで動くものが多い現代、なんだか新鮮な気分でした。

蒸気機関車の後ろ側もこのようにばっちり観察することができます。こちらも迫力があります。後ろ側は、それこそまずもって見ることができない場所なので面白い経験です。

こんなに大きな蒸気機関車を近くでじっくり見れる場所はそうそうありません。ぜひ大蔵運動公園のC57をじっくり観察しながら、鉄道の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

参考:SLやまぐち号

大蔵運動公園
開園時間:常時開園
アクセス:東急バス「区立総合運動場」下車すぐ
問い合わせ:世田谷区公園緑地課 砧公園管理事務所(区立大蔵運動公園内)
TEL:03(3417)9575

ライター(東京都世田谷区)

ライターとして地域・お出かけ情報をメインに活動しています。かれこれ世田谷在住歴は10年近く。住めば住むほど奥深い世田谷区の魅力を発信していきます。

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