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前例は乃木坂?所属先の評判は?AKB48高橋朱里の韓国デビューに現地も大注目!!

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
『PRODUCE48』出演時の高橋朱里(右)写真提供=SPORTS KOREA

AKB48の高橋朱里が昨日3月4日、AKB48劇場で行われた自身の生誕祭公演で、グループから卒業して韓国で再デビューすることを発表した。

チームBキャプテンも務める高橋の韓国デビュー決定は関心を集めているが、この電撃発表は韓国でも大きな話題になっている。

韓国芸能界で増える日本人

そもそも、近年は韓国で活動する日本の芸能人が少なくない。歌手でグラビアアイドルの篠崎愛は表紙を飾った韓国男性誌が完売したこともあるし、女優の藤井美菜などは、“清純のアイコン”と呼ばれて人気を集めている。

(参考記事:“清純のアイコン”に“次世代セクシーアイドル”も。韓国で活躍する日本芸能界の美女たち

日本人K-POPアイドルも増えている。

日本でも人気のガールズグループTWICEに日本人メンバー3人が所属していることは有名だろうし、「あだち充の漫画に出てきそうな清純なビジュアル」とされる YUKIKA(寺本來可)なども注目されている。

(参考記事:韓国で活動する日本人美女、寺本來可(YUKIKA)の魅力に迫る「韓国は運命のような国」【インタビュー】

ただ、その中でも高橋朱里の韓国デビュー決定は注目度が高い印象だ。

IZ*ONE輩出のオーディション番組

日本の現役アイドルがグループとの兼業ではなく、再デビューの形で韓国進出するケースは珍しい。

『スポーツ朝鮮』の報道によれば、今年2月に元乃木坂46の川村真洋がガールズグループZ-GIRLSのメンバーとして再デビューしたのに続いて、高橋が2人目だという。

しかも、高橋は昨年6月から韓国Mnetで放送されたオーディション番組『PRODUCE48』に出演していたこともあって、もともと韓国でその名が知られていた。

『PRODUCE48』は、宮脇咲良らAKB48メンバー3人も所属して、日本と韓国で絶大な人気を集めている日韓合同ガールズグループIZ*ONE(アイズワン)を輩出した番組だ。

高橋は視聴者投票の結果、最終順位16位で惜しくもデビューを逃したが、『PRODUCE48』の出演を通じて、韓国で知名度が高まったのは事実だろう。

そんな高橋の韓国デビューが決まっただけに、メディアも数多く報じている。

「“AKB48を離れて韓国で再デビュー”…高橋朱里の電撃発表に韓日ファン衝撃」(『マイデイリー』)、「『PRODUCE48』の高橋朱里、韓国でガールズグループデビュー」(『毎日経済』)、「日本のアイドル高橋朱里が韓国で初デビュー…自国でもトップクラスの人気」(『スポーツ京郷』)といった具合で、『スポーツソウル』では『PRODUCE48』出演時代の写真とともに高橋朱里が新たな所属事務所を通じて発表したコメントを全文紹介している。

韓国デビューを発表した3月4日には、最大手ポータルサイト『NAVER』のリアルタイム検索ワードランキングでも、「高橋朱里」が1位に入っていた。年代別では10~20代で1位、30代で3位など、特に若者の関心が高かった。

このランキングで日本人の名が1位になるのは異例中の異例のこと。韓国での注目度の高さがうかがえるが、もっとも、そこには高橋が韓国で所属する事務所のネームバリューも関係しているだろう。

IZ*ONEメンバーも所属

高橋は韓国で、Woollim(ウリム)エンターテインメントからデビューする。

Woollimエンターテインメントは、人気K-POPアイドルが多数所属するマネージメント会社だ。

日本でも活躍するボーイズグループINFINITEや、昨年末にサイン会で起こった“セクハラ事件”も物議を醸した人気ガールズグループLOVELYZなどが所属している。

また、IZ*ONEのメンバーもWoollimエンターテインメントの所属だ。リーダーであるクォン・ウンビと、韓国版“奇跡の世代”のひとりに数えられるキム・チェウォンが契約を結んでいる。

(参考記事:韓国版“奇跡の世代”。2019年に“成人”となる女優・アイドル一挙紹介!

『PRODUCE48』の最終順位発表から約7カ月を経て、オーディションで競い合ったIZ*ONEメンバーたちと同じ事務所で韓国デビューすることが決まったのだから、ファンにとってはたまらないだろう。

実際に、「高橋朱里、“Woollimと契約”に熱い関心」(『News1』)など、所属事務所に注目する報道も多い。

いずれにしても、韓国でも注目を集める高橋の韓国デビュー。

Woollimエンターテインメントの関係者は、「今年中のデビューを目標に準備している。新しいガールズグループのデビュー準備は詰めの段階に入っている」と韓国メディアに明かしていたが、AKB48で人気を集めた高橋は、K-POPアイドルとしても成功できるか。注目したい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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