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子どもを叱りすぎないで毎日楽しく幸せに暮らす方法

親野智可等教育評論家
(写真:アフロ)

あなたは親として次のような思いを持っていませんか?

・子どもをしっかりしつけなければ

・○○を直さなければ

・○○ができるようにしなければ

・どこに出しても恥ずかしくない子にしなければ

・後ろ指を指されないようにしなければ

これらはすべて「○○しなければならない。○○すべき」が強い考えで、「マスト思考」(must思考・べき思考)と呼ばれるものです。まじめで努力型の人ほどこの傾向が強くなります。

そして、親がこれが強いとどうしても子どもを否定的に叱ることが増えます。その結果、子どもは「自分はママ・パパにダメな子だと思われているみたいだ。どうせ自分なんか…」と思うようになります。

すると、素直な気持ちになれなくなり反発心も出てきます。自己肯定感も下がるので、がんばる気力も失っていきます。それを見てまた親が叱るという悪循環に陥ります。

●「マスト思考」から「まあいいか思考」へ

この反対が「まあいいか思考」です。心の許容範囲を広げて、「まあいいか」と考えるようにするのです。

例えば、子どものしょうもない姿や行動を見たとき、次のように考えるようにしてみてください。

・まあいいか。子どもだもん

・大丈夫大丈夫。何とかなる

・オッケー。なるようになる。なるようにしかならん

・いいよいいよ。失敗は成功の元

・かわいいなあ。これが子どもなんだよね

・うわっ。これはネタになる

●日頃から心がけたいこと

そして、日頃から次のことに心がけましょう。

・今日も子どもと楽しく過ごそう

・人間同士として仲よく付き合おう

・今日も親子で笑って過ごそう

・この子のユニークな長所を見つけよう

・しょうもないところも含めて子どものすべてをエンジョイしよう

・子どもにネルギーをおすそ分けしてもらおう

このようにしていれば、子どもを否定的に叱ることが減り、親子で毎日楽しく過ごせるようになります。その結果、子どもは「自分はママ・パパに大切にされている。うれしいな。自分もママ・パパが大好き」と思えるようになります。

すると、きょうだいや友達にも優しくなれますし、自己肯定感も上がっていろいろなことをがんばる元気も出てきます。

これらすべてが、「マスト思考」を「まあいいか思考」に切り替えることで可能になります。

教育評論家

教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOk』などベストセラー多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても著名。Instagram、Threads、Twitter、YouTube、Blog、メルマガなどで発信中。全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。オンライン講演も可。お問い合わせは親野智可等の公式サイトから

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