1シーズンに2人合わせて「80本塁打以上のチームメイト」は何組? どちらか一方が30本未満でも…
同じシーズンにそれぞれ40本以上のホームランを打ったチームメイトは、延べ8組しかいない。けれども、「40本塁打デュオ」に限らず、「2人合わせて80本塁打以上」であれば、延べ22組を数える。
そのうち、読売ジャイアンツの王貞治と長嶋茂雄、ロッテ・オリオンズの落合博満とレロン・リー、大阪近鉄バファローズのタフィー・ローズと中村紀洋、西武ライオンズのアレックス・カブレラと松井稼頭央、福岡ダイエー/福岡ソフトバンクホークスの松中信彦とフリオ・ズレータは、計80本塁打以上を2度ずつ記録した。
この本数は、チームのトップ2を合計しているので、2010年の読売はアレックス・ラミレス(49本)と阿部慎之助(44本)の2人で計93本だが、この年の読売では、ラミレスと小笠原道大(34本)を足しても80本以上(83本)となる。これを含めれば、ラミレスと小笠原も計80本塁打以上は2度(2008年と2010年)。ちなみに、阿部と小笠原は計78本ながら、ラミレスと坂本勇人(31本)の2人を合算すると、こちらはちょうど80本だ。
チームの1位と3位、もしくは1位と4位の2人で計80本塁打以上は、他にもある(2位と3位で計80本以上は皆無)。1950年の松竹ロビンスは、1位の小鶴誠と2位の岩本義行が計90本、小鶴と3位の大岡虎雄(34本)は計85本。1985年の阪神タイガースは、ランディ・バースと掛布雅之が計94本、バースと岡田彰布(35本)が計89本、バースと真弓明信(34本)は計88本。2001年の大阪近鉄は、ローズと中村が計101本、ローズと吉岡雄二(26本)は計81本。2002年と2003年の西武は、カブレラと松井が計91本と計83本、カブレラと和田一浩(33本と30本)は計88本と計80本。2004年の福岡ダイエーは、松中とズレータが計81本、松中と城島健司(36本)は計80本だ。
一方、チーム1位が50本塁打以上でも、2位との合計が80本に届かなかったことも5度。例えば、2013年の東京ヤクルトスワローズでは、ウラディミール・バレンティン(現・福岡ソフトバンク)が60本のホームランを打ったが、他に20本以上はおらず、チーム2位は16本のラスティングス・ミレッジ。トップ2の合計は76本にとどまった。
なお、写真のローズとカブレラは、2008~09年にオリックス・バファローズでチームメイトとしてプレーしたが、2人合わせてシーズン80本塁打には届かなかった。2008年はローズが40本、カブレラが36本で計76本、2009年は22本と13本で計35本だった。