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【WBC】韓国代表がアリゾナで代表合宿を開始 6年前に山川穂高(西武)に被弾の左腕「雪辱したい」

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
インタビューに答えるク・チャンモ(写真:ストライク・ゾーン)

3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加する韓国代表チームは16日(現地時間15日)、アメリカ・アリゾナ州のツーソンで合宿練習を開始した。

アリゾナでは韓国KBOリーグの10球団中、6球団が1次キャンプを実施。代表チームを率いるイ・ガンチョル監督が所属するKTウィズがツーソンのキノスポーツコンプレックスを使用することから、代表合宿も同地となった。

この日集まったのはメジャー組のキム・ハソン(パドレス)、トミー・エドマン(カージナルス)を除く28選手。アメリカ本土以外でキャンプを行うサムスンライオンズ(沖縄)、ロッテジャイアンツ(グアム)、トゥサンベアーズ(オーストラリア)の選手、コーチはロサンゼルスを経由し、前日にツーソン入りした。

温暖な気候と充実した施設面からメジャー球団のキャンプ地となっているアリゾナ。しかし現在のアリゾナは寒く、15日未明には雪が降るほどで代表合宿初日、屋外練習を開始した11時は、日差しは暖かな一方で冷たい風が吹き、同地の気温はわずか7度だった。

投手はブルペンでの投球を行ったソ・ヒョンジュン(KT)を除き、軽めのメニュー。野手はノック、フリー打撃などを行い13時前に全メニューを終えた。

インタビューに応じた左腕投手のク・チャンモ(25=NC)は記者からの「日本戦での先発ではないか?」との問いに、「(どの試合に投げるか)決まっていないがベストを尽くすのが自分の任務。日本戦には良くない思い出があるので、もし投げることがあれば必ず勝ちたい」と答えた。

ク・チャンモは2017年11月に行われた24歳以下の選手を中心とした大会、「アジアプロ野球チャンピオンシップ」に出場。日本戦の6回裏、4-1で3点リードした場面に2番手で登板し、2番近藤健介(当時日本ハム)にレフト前ヒットを許すと、続く3番のオーバーエイジ枠で出場の山川穂高(西武)に内角低めの直球を右中間スタンドに運ばれた。

山川の2ランで1点差とした日本は9回に1点を挙げて延長戦に持ち込み、試合は日本が8-7でサヨナラ勝ちしている。

ク・チャンモは6年前を振り返り、「今回(WBC)もホームランを打たれた山川選手がエントリーに入っているので、もし対決することがあれば雪辱したいです」と話した。

韓国代表練習2日目となる17日は、NCダイノスと7回まで行う実戦形式の練習が予定されている。

⇒ 2023ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表選手一覧(ストライク・ゾーン)

⇒ 2023年日韓22球団 春季キャンプ+WBC日韓代表日程表(ストライク・ゾーン)

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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