各球団の通算本塁打トップ3。東京ヤクルトは、池山、バレンティン、山田
ウラディミール・バレンティンは、日本プロ野球で通算301本のホームランを打った。この本数は43位タイながら、12.5打数に1本のペースは、歴代でもトップ・クラスに位置する。それについては、先日、「バレンティンの本塁打量産ペースは300本以上の3位。60本の2013年は7.3打数に1本も歴代1位」で書いた。
また、バレンティンは、301本中288本を、東京ヤクルト・スワローズ時代に記録した。こちらの本数は、球団2位。304本の池山隆寛に次ぐ。3位は、248本の山田哲人だ。2021年に34本のホームランを打ち、217本の古田敦也、220本の若松勉、224本の杉浦享、228本の広沢克己(他78本)を追い抜いた。
現役選手では、442本の中村剛也が埼玉西武ライオンズの1位。2016年に329本の清原和博(他196本)を抜き、そこから100本以上を積み上げている。
他には、東北楽天ゴールデンイーグルスの2位と3位タイ、106本のゼラス・ウィーラー(他27本)に83本の浅村栄斗(他147本)と島内宏明も、現役選手だ。読売ジャイアンツにいるウィーラーは、東北楽天に戻らない限り、この本数は増えない。3位タイとの差は23本。今年、浅村と島内のどちらか、あるいは2人揃ってウィーラーを上回る可能性もある。昨年、浅村のホームランは18本にとどまったが、その前は3年続けて30本以上を記録している。島内は、昨年の21本が自己最多ながら、さらに増えても不思議ではない。
東北楽天の場合、球史が浅いこともあり、他球団で一軍初出場の選手が、トップ3の半数を占める。山﨑武司の在籍球団は、中日ドラゴンズ→オリックス・ブルーウェーブ→東北楽天→中日。東北楽天時代の191本塁打は球団最多ながら、他球団の合計のほうが多い(212本)。浅村は、埼玉西武→東北楽天だ。他11球団のトップ3に位置する計33人中、一軍初出場が違う球団だったのは、阪神タイガースの3位、277本の真弓明信(他15本)だけ。阪神の前に、太平洋クラブ・ライオンズ/クラウンライター・ライオンズで6シーズンを過ごした。
なお、「各球団最後の「首位打者」「本塁打王」「打点王」パ・リーグ編。東北楽天の打点王は14年ぶり2人目」でも書いたとおり、これまでに、本塁打王を獲得した東北楽天の選手は2人、打点王も2人だ。山﨑と浅村、山﨑と島内が、それぞれのタイトルを手にしている。