「美女モデルショーだ」と皮肉られた釜山国際モーターショーが今回は好評なワケ
韓国では6月8日から「釜山国際モーターショー」が開催されている。
韓国のモーターショーは世界的なメーカーの新車初お披露目という目玉が少ないことから、「モーターショーではなく美女モデルショーだ」などと皮肉られることがある。
実際、前回2016年は観客動員が低調。2014年は115万1300人の観客動員を記録したが、2016年は65万人レベルにまで落ち込んだ。
「清純な太もも」「F1級ボディ」
今回も、「魅力的な美貌」「息もできない後ろ姿」などと韓国メディアに報じられているレーシングモデル(日本でいうレースクイーン)のイム・ソラが話題だ。
(参考記事:レーシングモデルとアイドルを掛け持ち!? “清純ボディ”を持つ美女イム・ソラに注目!!)
インフィニティ・コリアの展示ブースに参加した彼女には、「チョンボクジ」というキャッチフレーズがつけられている。日本語でいえば、“清純な太もも”となるだろう。
同じくインフィニティ・コリアの展示ブースには、ユ・ダヨンも参加。「F1級ボディ」などと表現される彼女は、前出のイム・ソラとともに同ブースを彩ったとして大きな注目を集めているようだ。
(参考記事:レーシングモデルなのに“ランジェリー女神”!? ユ・ダヨンの「F1級ボディ」がやばい)
19のブランドが計200台を展示
今回の釜山国際モーターショーでは、韓国の自動車メーカー4社を含む19のブランドが出展しており、計200台余りの車両が展示されている。
韓国で人気の高いメルセデス・ベンツはEVブランド「EQ」の新モデル、プラグインハイブリッド車「ザ・ニューE300e」を世界初公開。また、ヒュンダイ自動車も「HDC2 グランドマスターコンセプト」を世界初公開した。
また、日産のエコカーとSUVも今回のモーターショーで「韓国に初めて姿を現した」(『中央日報』)。スポーツEV「ブレードグライダーコンセプト」が披露される際には韓国日産のホ・ソンジュン代表とともに、韓国レーシングモデル界「No.1美貌」とされるムン・ガギョンが登壇している。
自動車の世界初お披露目という観点からいえば、「今年も“見るべきところがない”という議論が不可避な展望」(『韓国スポーツ経済』)という指摘もあるが、それでも今回の釜山国際モーターショーには開幕から3日間で22万人が訪れており、「連日祝祭の雰囲気」(『ニューシス』)だという。
3日間で22万人!! 好評なワケ
今回の釜山国際モーターショーが好評な理由は何か。
『朝鮮日報』は、「単純に目で見るイベントから、経験して感じる体験型の祝祭イベントに進化し、観覧客に量的、質的満足を与えて、爆発的な反応を引き出している」と解説した。
例えばヒュンダイ自動車のブースでは、自動車のデザイン体験や水素自動車科学教室など、子供も楽しめるイベントを実施。その他にも韓国GMが女優ク・ヘソンのサイン会を、KIA(起亜)自動車は自社の新技術を活用したVRシアター体験館を設置するなど、さまざまな催し物を用意した。それが今回は人気を博しているわけだ。
あの手この手で盛り上げ、多くの人々が訪れているという釜山国際モーターショー。最終日の6月17日までこの勢いが続くだろうか。
2012年は110万7100人、2014年は115万1300人、2016年は65万人の観客たちが訪れた釜山国際モーターショー。前回以上の観客動員を記録するためにも、まさにこの週末が勝負になるところだろう。注目してみたい。