とろ~り溶けるハイジのチーズ「ラクレット」とサヴォアの白ワイン
先日ラクレットの会に参加してきました。
ラクレットというチーズの名前はフランス語で削り取るという意味の”Racler(ラクレ)”が由来。
おじいさんが炙ってパンに乗せて食べた〈ハイジのチーズ〉はラクレットとの説が有力ですよね。
ラクレットと一言で言っても実は下記の2種類があります。
- スイスのラクレット・デュ・ヴァレ(Raclette du Valais)
- フランスのサヴォワ地方で造られるラクレット・ド・サヴォワ(Raclette de Savoie)
チーズの種類としては「セミハード」に分類されます。
山岳地帯で造られるこのチーズは固く大きい円盤型なのが特徴ですが、雪に覆われてしまう冬は酪農が出来ないため保存食としても重宝されます。
昔から山地や葡萄畑での労働者の食事は温かくない簡単なものしかなかったので、鍋無しで手軽に温かいものをと思いついたのがチーズ断面を直接炙って食べるということでした。
昔の人の知恵って素晴らしいですね!
今回いただいたのはラクレット・ド・サヴォワ。
専用の炙り機に乗せてチーズの表面だけ一気に焼き上げ溶けた部分を具材にかけていきます。
具材は本場に倣いパンやジャガイモ、マッシュルーム、ブロッコリーなどなど。
熱を入れることによりチーズの香りが一層引き立ち茹でた野菜などと絶妙にマッチします。
これは病みつきです!
このチーズに合わせるのはこちらの白ワイン。
Vin de savoie Crépy La Perchette
ラクレットドサヴォワも造られるこの地域はスイス国境に近くレマン湖南に位置し、清らかな水が流れる高山地域でミネラルウォーターの産地でもあります。
葡萄はシャスラ100%。
あまり聞きなれない品種ですが、スイスではポピュラーな白ワインの品種で、レモンやグレープフルーツのような柑橘系な香り。
口に含むと軽やかな口当たりでアルコール度数も高くないのでスイスイ進んじゃいます。
もちろんチーズとの相性も抜群!
ほんの少しだけハイジの気分を味わいました!
(ハイジは酒飲めないけどおじいさんは飲んでたかなーw)
最後まで読んでいただきありがとうございました。