WBCフェザー級新チャンピオン誕生!!
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00278628/title-1642927582412.jpeg?exp=10800)
26歳のフィリピン人チャレンジャー、マーク・マグサヨが、ゲーリー・ラッセル・ジュニア(33)を判定で下してWBCフェザー級タイトルを奪取した。
身長で5センチ、リーチで10センチのアドバンテージを生かし、マグサヨは初回から積極的に手を出す。
![(C)Amanda Westcott/SHOWTIME](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00278628/image-1642927708896.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
僅か0.5パウンド(226.8グラム)のオーバーとはいえ、ラッセルは前日計量を一発でクリア出来なかった。このファイトに懸ける気持ちが足りなかったことに加え、リングに上がるのは2020年の2月8日ぶりと、ブランクの影響を感じさせた。
https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20220123-00278307
ボクシング界では世界の至る所で「己に勝てない人間が、相手に勝てる筈がない」という言葉が飛び交うが、ラッセルは計量時点で敗れていたと言える。
![(C)Amanda Westcott/SHOWTIME](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00278628/image-1642928050096.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
そのラッセルは第4ラウンド27秒、マグサヨの右フックを喰らう。直後に右肩を痛めた。ケガは深刻そうで、以降、左腕のみで戦うこととなった。
マグサヨにとっては、同タイトル挑戦者決定戦として交えた昨年8月21日のフリオ・セハ戦の方が、よほど難しいファイトであった。
https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20210827-00254761
スコアは115-113、115-113、114-114であったが、マグサヨがラッセルを王座から「引きずり降ろした」と表現できる王座交代劇だった。
![(C)Amanda Westcott/SHOWTIME](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00278628/image-1642927647077.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
31勝(18KO)2敗となった敗者は、試合後、次のように述べた。
「実は2週間ほど前に右肩を痛めたんだ。でも、俺は本物の王者だから戦った。技術と共にリングインしたよ。
ケガをしていようがいまいが、ファイトすることがチャンピオンの役目だし、ファンに応えるってことだろう。正直なところ、自分が勝ったと思う。再戦を希望する」
空虚に響く言い訳だった。
![(C)Amanda Westcott/SHOWTIME](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00278628/image-1642927758378.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
白星を一つ加え、24戦全勝16KOとなった新チャンピオンも語った。
「彼が4回に負傷したことは分かりました。左一本で戦っていたので、私が有利になりましたね。『コンビネーションを出し続けろ。それが世界チャンプとなるための策だ!』というセコンドの指示を守りました。
幼い頃からの夢が叶いましたよ。王座に就けた自分を誇りに感じます。サポートしてくれたフィリピンのファンにお礼を言いたいですね」
![(C)Amanda Westcott/SHOWTIME](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00278628/image-1642927799068.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
ラッセルが求める再戦についても、次のように答えた。
「それはプロモーターが決めることです。私はチャンピオンですから、誰とだって喜んで戦いますよ」
両ファイターの明暗を分けたものとは、この一戦に対する<覚悟>であったかに見えた。