【西尾市】月数日のみ営業の『てと点』で味わう「点心ランチ」異世界感のある古民家で食せば台湾にワープ!
shungikuです。
今日は「特別な日」にお勧めしたい、ひと月に数日間だけ開店する「点心ランチ」のお店『てと点』をご案内したいと思います。
予約して伺うと「龍神みつやま」の暖簾が。
『てと点』ではないこと、お屋敷のように立派であることにまずは驚きます。
高級料亭のような佇まいに少し緊張しながら中へ。
「龍神みつやま」さんは築100年にもなる古民家をリノベーションした「料亭」であり「レストランバー」でもあります。
シェフと事前に会食の内容を相談して決めるシステムとのこと。
シェフ(市川永里子さん)の専門はイタリアンですが、和食・寿司・中華等にも対応してくださるそうで、「龍神みつやま」さんにも俄然興味が湧いてきました。
そのような、この素敵な場所で月に4~5日だけ「点心ランチ」を提供していると聞けば「行ってみたい」となるのは必然。
予約は各日 11:30と13:00 3組限定(駐車場の都合で。当日予約でも多少は・・ということですのでお問合せください)
「お好きな席へ」と案内されますが、カウンター席・和室・長机席と多様で、うろうろしてしまいました。
寒い季節は和室を選んだでしょうね。
畳の部屋もすべて床暖房が入っているそうです。
やはり「点心」をいただくので色鮮やかな「台湾提灯」(先日、台湾で仕入れたそうです)のある席を選びました。
古い日本家屋のなかに現れた”台湾”
その「異世界感」になぜか心がフワフワしているのが分かります。
盆にのった「点心ランチ」が運ばれました。
丁寧な料理の説明を受け、その度に「へぇ~、ほぅ~、美味しそう」と声が出る私たち。
その後「お品書き」を確認しながらゆっくりといただきました。
「コーンの焼売」は夏の味がしました。
小皿や小鉢に盛られた一つ一つの料理から作り手の”思い”が感じられる丁寧な味。
よく見ると、友人とそれぞれ使われている器が違っています。
器好きには、堪りません。
また話が盛り上がること間違いなし。
私はルーロー飯はひき肉よりもこのタイプ(豚バラの細かめ)が好きですし「八角」の香り方(強さ)が柔らかく、好みでした。
そして「名古屋コーチンの卵」とは豪華!
取材の際、小籠包を完成させるまでの苦労をお聞きしていたので「特別な思い」をもって味わいました。
冷めても美味しい皮を作るために、非常に多くの粉を試したこと。
イメージに合う豚肉に巡り合うまで月日がかかったこと。
「とにかく大変だった」と語った市川シェフですが、お話を聞きながら「この人は必ずやる人だ」と気づいていましたよ。
ふんわりでも、ただのもっちりでもないバランスの良い「皮」
少し”野趣”を感じる「おいんく豚」
楽しみにしていた「小籠包」は経験したことのないタイプの“美味しさ”でした。
デザートの「マンゴープリン」はとてもしっかりした舌ざわりで最後を飾ってくれました。
この日、私たちは3種類のお茶の中から台湾から届いたばかりという「四季春烏龍」880円を3人でシェアしました。
3種類試してみる気持ちでいたのですが「卓上ポットのお湯で五煎くらい出せますからシェアしては?」と勧められ、素敵な名前のお茶を注文。
他のジャスミン(台湾)、鉄観音茶(香港)それぞれ880円は次回のお楽しみ。
(その時々で変わるそうですが・・・)
ソフトドリンク、ビールもありました。
市川シェフの人生(経歴も含めて)はドラマやドキュメンタリーにでもなりそうなくらい興味深いものでした。
取材時間を大幅に延長してしまうくらい「聞きたい話が尽きない」方でした。
その話の端々に「人間の魅力」「愛され力」が強く感じられ、年上の私もどんどん引き込まれていったのでした。
市川シェフは「食」を「経営(女性の自立)」「地域貢献」「社会貢献」に繋げることを広く強く考えている方でした。
私の「美味しいものが食べたい」という気持ちが「素敵な人との出会い」を与えてくれた今回の取材は私にとっても特別な経験となりました。
みなさんも、市川シェフの提供する「食」から「人」も感じ取っていただけるのではと願っています。