【京都市上京区】2023紅葉どこ行く? 信長が常宿とし、秀吉が京の防波堤とした法華の寺々は紅葉の名所
室町時代、永和4年(1378年)に四条大宮に創建され、9代将軍足利義尚の命により二条衣棚に移転した日蓮宗京都八本山の一つ「妙覺寺」は、戦国時代には大規模な敷地を有し、国宝「洛中洛外図屏風」にもその広大な建物が描かれています。
13代将軍足利義輝、織田信長、伊達政宗など様々な人物の宿所にもなり、千利休による茶会も開かれていました。信長が京都に来た20数回のうち18回の宿泊は、この妙覺寺だったと言われます。本能寺の変の際、妙覺寺には信長の嫡男信忠が宿泊していました。
天正11年(1583年)に豊臣秀吉の「京都大改造」の一環でもある洛中の防波堤として、法華の寺を中心に、寺々が現在の寺之内通へと集められた際に現在地へ移転しました。現在も国指定重要文化財の盂蘭盆御書や、狩野派が扉絵を手がけた京都府指定有形文化財の「華芳堂」や趣の異なる3つの庭園など見どころ満載です。
2023年11月3日(金)~12月3日(日)には秋季特別拝観が行われます。(11月13日、14日は拝観休止日、ライトアップは、11月15日(水)~12月3日(日))
今回の拝観では、「津田宗及茶の湯日記」にその詳細が記される、天正元年(1573年)11月23日の信長上洛の際に妙覺寺で催された盛大な茶会に出された「本膳料理」を現存する資料から再現。武家の正式な料理としての初膳・二ノ膳・三ノ膳が皿や器といった会席具も含めて特別公開される他、本堂では斎藤道三の遺言状も公開されると言います。
歴史ロマンあふれる紅葉の名所へぜひ足をお運びください。
日蓮宗 妙覺寺(外部リンク)京都市上京区上御霊前通小川東入下清蔵口町135(新町通鞍馬口下ル)075-441-2802