台風12号 台風10号より広範囲で大雨のおそれ
台風12号は、南海上の海水温の高いエリア(27度から28度)を進むため、今後やや発達し、風速25メートル以上の暴風域を伴う見込みです。本州に接近する頃には暴風域はなくなりますが、23日から25日にかけて東日本から西日本の太平洋側を中心に、大雨や強風、高波に警戒してください。10号ほどは発達しないものの、前回の10号と違う点は秋雨前線が本州付近に停滞していることです。つまり、10号より広範囲で長期間にわたり大雨のおそれがあります
台風12号の特徴は秋雨前線とダブルで大雨を降らせること
台風12号の進行方向に秋雨前線があると、台風の温かい湿った空気が前線に供給されるため、台風が来る前から大雨のおそれがあります。23日から25日にかけて、最大で300ミリを超える所がありそうです。これは東京の9月の平年の降水量、約1.5ヶ月分に相当する量で、災害が起きるおそれのある量です。
では海外の予測はどうなっているのでしょうか。
以下は米軍合同台風警報センターと韓国の気象庁の予測です。
その他の海外のモデルを見てもまだ進路にばらつきがあります。予報円の西寄りを進んだ場合は広範囲で大雨、東寄りを進んだ場合は大雨の範囲は限定的になりそうです。
こまめに最新の予報を確認してください。(ちなみに3時、6時、9時…の3時間ごとに予報は更新。接近すると1時間ごとに更新)
最新の予報https://www.jma.go.jp/jp/typh/
崖や川の近くにお住いの方は、今のうちに避難経路や避難場所を確認しておいたほうがよいでしょう。また地域住民による組織的な体制をつくり、一人暮らしの高齢者への呼びかけなど、連帯感をもって行動するようにしてください。