この投手は「再生」の可能性あり!? 今年はAAAで防御率4点台の35歳をトレードで獲得
5月3日、タンパベイ・レイズは、金銭と交換に、シンシナティ・レッズからチェイス・アンダーソンを獲得した。
アンダーソンは、35歳の投手だ。規定投球回に達したことはないものの、150イニング以上のシーズンは3度を数える。メジャーデビューした2014年から、6シーズン続けて110イニング以上を投げ、防御率はいずれも4.40未満。2017年と2018年は、防御率2.74(141.1イニング)と防御率3.93(158.0イニング)を記録している。
ただ、2020年以降は、3シーズンとも50イニング未満で防御率6.30以上。今シーズンは、レッズ傘下のAAAで投げていた。先発5登板の23.0イニングで防御率4.30。奪三振率と与四球率は7.43と5.09だった。
優れたスタッツではないが、レイズは、獲得したその日に、アンダーソンをメジャーリーグへ昇格させた。AAAにいたザック・バーディーをDFAとして40人ロースターの枠を空け、ピート・フェアバンクスを故障者リストに入れ、代わりにアンダーソンを26人のアクティブ・ロースターに加えた。
早速、アンダーソンは、5月3日の試合に登板した。5点リードの7回表から、3イニング投げて得点を許さず、メジャーリーグ10年目にして初セーブを挙げた。今後も、アンダーソンの役割は、ロング・リリーバーになると思われる。
昨年の夏も、アンダーソンは、レイズに在籍していた。7月下旬から8月下旬までの1ヵ月だ。この時は、AAAの救援9登板と先発1登板で計10.0イニングを投げて自責点4(6失点)。メジャーリーグへ昇格することなく退団した――アンダーソンが契約をオプト・アウトしたようだ――が、レイズは、当時からアンダーソンに目をつけていて、実際にそうなるかどうかはまだわからないものの、再生の可能性があると判断していたのかもしれない。