ドコモがスマホの新しい買い方・36回払い「おかえしプログラム」発表
NTTドコモは5月16日、「2019夏 新サービス・新商品発表会」を開催。スマートフォン9機種を発表した。
NTTドコモは4月に新料金プランを発表したばかり。同社では分離プランとして、通信料金と端末代金を分離するとしていたが、4月は「ギガホ」と「ギガライト」という2つの通信料金プランだけの発表になっていた。
今回のイベントでは、端末ラインナップとともに「端末代金」と「買い方」が発表された。最大4割値下げされた通信料金プランと、端末購入補助が適用されない端末代金と買い方が発表されることで、ようやく「本当に値下げになるのか」がわかるというわけで、世間の注目度が高かった。
「買い方」に関しては、NTTドコモでは新たに36回払いを導入する。
すでに端末購入補助のない買い方はKDDI、ソフトバンクでも導入済みだが、割引がないということもあり、各社とも48回の分割払いで、月々の支払額の負担を抑えるというやり方が取られている。
NTTドコモでは48回ではなく36回払いが採用された。これは48回払いが公正取引委員会から「ユーザーを長期に囲い込むことになり、競争環境を阻害している」として、問題視されていることに配慮したと思われる。
一方、端末代金は、グーグルが4万4500円で販売している「Pixel 3a」が、NTTドコモでは4万3200円(いずれも税抜き)と、わずかながら割引が適用されている。
また、KDDIが10万4000円で販売するソニー「Xperia 1」も、NTTドコモでは9万5400円と1万円弱、安い値付けとなっている。
さらにNTTドコモでは、36回の支払いを完済する前に機種変更がしやすいようにと「スマホおかえしプログラム」というプログラムを用意する。これにより、24回払いを終えれば、その時、使用しているスマホを返却することで、新しいスマホに機種変更できるというものだ。この際、残りの12回分の支払いは免除されることになる。
このプログラムを適用した場合、Xperia 1は月々2650円の支払いとなり、24回分である6万3600円を支払えば、残債が免除されて次の機種に交換できるようになる。つまり、3万1800円分の負担が減るというわけだ。
現行の買い方に比べて端末購入補助としての金額は減ることになるが、次に機種変更した際に使用しているスマホを返却するというプログラムを組み合わせることで、全く割引がなく、端末代金をすべて負担しなくてはならないという事態は避けられたことになる。
今回、発表された新商品9機種の販売予定価格と発売時期
Xperia Ace 4万5000円 6月1日
AQUOS R3 8万2800円 6月1日
Galaxy S10 8万2800円 6月1日
Galaxy S10+ 9万3600円 6月1日
arrows Be3 3万600円 6月上旬
Xperia 1 9万5400円 6月中旬
LG style2 3万6000円 7月
HUAWEI P30 Pro 8万2800円 今夏
Galaxy S10+ オリンピックゲームエディション 10万6200円 7月下旬
※価格は税抜き。ドコモオンラインショップでの販売予定価格。