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お得にひとり旅!〈青春18きっぷ〉で立ち寄りたい「駅近温泉」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

JR全線が乗り放題になるため、旅好きから圧倒的支持を集める「青春18きっぷ」。リーズナブルにのんびりと温泉旅もできるため、重宝している人も多いかもしれない。

現在発売中の「2024年冬季」のきっぷは利用期間が2025年1月10日までと迫っている。寒さがこたえる季節、電車に揺られて温泉巡りに出かけてみてはいかがだろうか。駅に降り立ったら、すぐに温泉に入れるという「エキチカ温泉」も少なくない。

そこで今回は、青春18きっぷでも利用しやすい駅近の温泉を5か所紹介したい。

なお、2024年冬季から「青春18きっぷ」は、おもに以下のようなリニューアルが行われている。改正内容については賛否両論あるが、ひとり旅(ソロ温泉)が基本の人にとっては変わらずメリットのある切符といえる。

・「5日間用」に加え、新たに「3日間用」を発売

・有効期間は利用開始日から連続する3日間または連続する5日間

きっぷ1枚につき一人での利用となり、1枚を複数人で利用するのは不可

・料金:3日間用10,000円、5日間用12,050円

鳴子温泉(宮城県)

鳴子温泉郷は、鳴子を中心に東鳴子、川渡、中山平、鬼首の5つの温泉地で構成される。最も温泉街が開けているのは鳴子温泉で、何より温泉街の中心にJR陸羽東線「鳴子温泉駅」がある。旅館の日帰り入浴も利用できるが、「滝の湯」「早稲田桟敷湯」といった気軽に入浴できる共同浴場も存在する。温泉郷には湯治宿が数多く健在で、数千円で宿泊できる宿も存在するので、宿泊してゆっくり湯を堪能するのもよいだろう。

早稲田桟敷湯
早稲田桟敷湯

まえばし駅前天然温泉・ゆ~ゆ(群馬県)

JR両毛線「前橋駅」から徒歩2分の駅前温泉。「駅前」と名乗るほどの立地なので電車の旅にはぴったり。オフィスビルも建つ市街地にあるにもかかわらず、上質な湯が湧く貴重な日帰り施設で、湧出量は毎分455リットルと豊富。もちろん源泉かけ流しを実現している。少し緑色をおびた湯は、よく温まる塩化物泉だ。

越後湯沢温泉(新潟県)

JR上越線「越後湯沢駅」の駅前に広がる温泉地。東京駅から新幹線で約70分とアクセスが便利なことで知られる。駅を降りると徒歩圏内に温泉宿や入浴施設が点在する。『雪国』の作者である川端康成も入浴したとされる共同浴場「山の湯」は源泉かけ流し。お酒が好きなら駅構内にある「ぽんしゅ館」がおすすめ。新潟の全酒蔵の代表銘柄を唎酒できるほか、酒がブレンドされた「酒風呂」(天然温泉!)にも入浴できる。

城崎温泉(兵庫県)

JR山陰本線「城崎温泉駅」の駅前に広がる温泉地。関西を代表するレトロ温泉で、大谿川沿いの柳並木と木造旅館が風情をかもし出す。写真映えする、昭和レトロを感じさせるスポットも多い。温泉街には「一の湯」「地蔵湯」など6つの外湯があり、立ち寄り入浴も可能だ。浴衣と下駄でそぞろ歩きを楽しむ湯浴み客がレトロな街並みに溶け込み、タイムスリップしたかのような感覚になる。

別府温泉(大分県)

JR日豊本線「別府駅」は温泉都市・別府の玄関口である。町の至る所に共同浴場があり、駅から徒歩数分の距離にも「駅前高等温泉」という名の立ち寄り湯が立つ。別府の共同浴場の象徴的存在ともいえる「竹瓦温泉」は駅から徒歩約10分の距離。昭和レトロなアーケード街を散策しながら進めばあっという間だ。竹瓦温泉の風格漂う建物は、まるで映画のセットのようなレトロ感が魅力。もちろん、かけ流しの湯も最高だ。貴重な「砂湯」も楽しめる。

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温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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