打席に立っていた打者が、投手ではなく、捕手にぶつけられる。至近距離からボールが側頭部を直撃
9月16日、「7番・一塁」として先発出場したマーウィン・ゴンザレス(ニューヨーク・ヤンキース)は、試合の途中でめまいを訴え、6回裏の守備にはつかなかった。どうやら、この症状は大事には至らなかったらしく、翌日、ゴンザレスは「9番・一塁」として、再びスターティング・ラインナップに名を連ねた。
ただ、今度は3回表、1打席の途中に試合から退いた。1球目を見送った直後、捕手のビクター・カラティニ(ミルウォーキー・ブルワーズ)が投手へ投げ返そうとしたボールは、右打席にいたゴンザレスのヘルメットを直撃した。カラティニは、ゴンザレスの左側頭部のすぐ横でボールをリリースしたので、送球をぶつけたというよりは、至近距離からボールで殴りつけたのに近い格好になった。ゴンザレスがかぶっていたヘルメットは、吹っ飛んだ。
今シーズンのヤンキースで一塁出場の多い2人、アンソニー・リゾーとDJ・ラメイヒューは、現在、揃って故障者リストに入っている。一塁手として3試合に先発出場している、マット・カーペンターも同様だ(「ヤンキースにアクシデント発生。ジャッジを上回るペースで本塁打を打っていた選手が離脱する」)。そのため、ここ9試合は、内外野を守るユーティリティのゴンザレスが、一塁に固定され、先発出場していた。
離脱している3人のうち、リゾーは、9月18日に復帰する予定なので、それが遅れない限り、一塁手が不在という事態は起きない。けれども、ゴンザレスの状態については、懸念される。骨折していなくても、脳震盪やその後遺症が心配だ。大きな怪我にはならないことを祈りたい。