村上宗隆の三振は、あのラルフ・ブライアントよりハイペースなのか。30年前に204三振
今シーズン、東京ヤクルト・スワローズは、22試合を終えている。村上宗隆は、そのすべての試合に出場し、35三振を喫している。1試合につき1.59三振だ。このペースのままだと、シーズン全体の三振は227となる。
日本プロ野球で1シーズンに200三振以上の打者は、1993年に204三振のラルフ・ブライアントしかいない。ちなみに、歴代トップ5は、2位が1990年に198三振のブライアント、3位が1989年に187三振のブライアント、4位が2019年に184三振の村上、5位は1992年に176三振のブライアントだ。その下の6位には、173三振の2人、2004年の岩村明憲と2021年の佐藤輝明(阪神タイガース)が並ぶ。
ブライアントと村上の各シーズンの三振と三振率は、以下のとおり。ブライアントは、1988年から1995年まで、近鉄バファローズでプレーした。
今シーズンはまだ序盤ながら、村上の三振率38.5%は、1990年のブライアント(43.0%)よりは低いものの、1993年のブライアント(37.1%)よりも高い。ブライアントがプレーしていた当時と同じ130試合としても、現在のペースの場合、シーズン全体で206三振。ブライアントのシーズン最多記録を上回る。
なお、近鉄が開幕から22試合を終えた時点で、1990年のブライアントは41三振、1993年は29三振を喫していた(両シーズンとも22試合すべてに出場)。打席数が判明しなかったので、三振率はわからないが、今シーズンの村上よりもハイペースで三振の山を築いていた、少なくとも、1990年はそうだったのではないかと思われる。
ただ、どちらのシーズン序盤も、三振だけでなく、ホームランも多かった。開幕22試合の時点で、ホームランは二桁に達していた。1990年は10本、1993年は11本だ。
一方、今シーズンの村上は、2本しかホームランを打っていない。