秋山翔吾の隣を守るのはカステヤノスと…もう一人は誰?
シンシナティ・レッズには、外野手がひしめいている。彼らのうち、ニック・カステヤノスと秋山翔吾のロースター入りは、まず間違いない。今オフ、彼らはそれぞれ、4年6400万ドルと3年2100万ドルの契約で、レッズに入団した。カステヤノスはライト、秋山はセンターを定位置にすると思われる。どちらも、昨シーズンと同じポジションだ。
残るレフトは、まだ決まっていない。パワーという点からすると、抜きん出ているのはアリスティーディス・アキーノだ。昨シーズンは8月にメジャーリーグへ昇格すると、そこから56試合で19本のホームランを打った。その前には、AAAの78試合で28本塁打。クラスが異なるとはいえ、合計は50本近かった。
ただ、今シーズンも、アキーノはAAAで開幕を迎えそうな気配だ。8月に29試合で打率.320&14本塁打と打ちまくったのに対し、9月の27試合は打率.196&5本塁打。どうやら弱点を見抜かれたらしく、三振率は22.6%から30.9%へ跳ね上がった。
そうなると、レフトの候補は、ジェシー・ウィンカー、ニック・センゼル、フィル・アービンだろう。彼らのうち、左打者はウィンカーだけ。プラトーン起用の場合、組み合わせは、ウィンカーとセンゼルか、ウィンカーとアービンになりそうだ。
どう起用されるかはさておき、3人が揃ってロースターに入る可能性はある。センゼルはもともと内野手だ。内野の控えとなるはずのジョシュ・バンミーターも内外野を守るが、センゼルとは打席の左右が異なる。
この他に、トラビス・ジャンコウスキーやスコット・シェブラーら、外野だけを守る選手がロースター入りするのは、かなり難しい。これまで25人だったロースター枠が、今シーズンからは26人に増えるが、レッズではリリーフ投手のマイケル・ロレンゼンも外野を守る。
ウィンカー、センゼル、アービンは、3人ともドラフト1巡目にレッズから指名されて入団した。2012年の全体49位、2016年の全体2位、2013年の全体27位だ。日本プロ野球からメジャーリーグへ移った秋山が、適応に苦しむようだと、彼らと日替わりで出場することにもなりかねない。元三塁手のカステヤノスはそうではないが、生え抜きの3人はいずれもセンターを守れる。