名古屋市民でも知る人ぞ知るラーメン「好来系」。鶏がらと豚骨、野菜を煮出し、ライトで優しい味わいながら、深みを備えた淡麗系ラーメンは、多くのラーメンマニアを虜にしています。

今回は、その好来系の発祥のお店「好来道場」を訪れてみました。

お店があるのは、名古屋市千種区の閑静な住宅街。地下鉄鶴舞線・吹上駅より徒歩2分の場所です。

目印は年季の入った建物。創業当初の「好来」の屋号が掲げられています。

好来系は前払いのスタイル。そして屋台風のレジが特徴です。こうした点は、暖簾分けしたお弟子さんたちのお店でも受け継がれています。

そしてメニューが松・竹・梅となっているのも、好来系ならでは。それぞれデフォルト、メンマ増し、チャーシュー増しを意味しています。大がつくと大盛りです！

今回注文したのは、デフォルトの松（税込1,000円）。こってりしているように見えながら、昔ながらの中華そばを思わせる独特のビジュアルとなっています。

しかし、一口啜ってみるとびっくり！「あ、優しい…」

思った以上にあっさりしており、まろやかな旨味が口の中に、じんわりと広がるのです。

この繊細な中毒性こそ、「好来系」が支持されている理由。スープを口に運ぶごとに、味に深みを感じ、小麦の香りが豊かな麺に絡みつきます。

コリコリとしたメンマ、脂身が絶妙なチャーシューも良いアクセント！あっさりな一杯に適度な食べ応えをプラスしてくれます。

そんな実直な美味しさに、思わず夢中で食べ進めてしまいますが、最後に忘れていけないのが味変。

実は特製の「高麗人参酢」を入れることで、まろやかさに鮮烈な酸味が加わり、より唯一無二の一杯に仕上がるのです。

ラーメンでありながら全く罪悪感を感じない一杯。密かに”薬膳ラーメン”と呼ばれているのですが、食べ終わると納得です！むしろあっさりなのに、ものすごい満足感。

お店の中には、店是（てんぜ）なるものを発見しました！好来系のお店は、ラーメンから接客、スタイルまで個性的ですが、その原点がここにあるのですね。

今回は、名古屋で愛されているご当地ラーメン・好来系発祥の「好来道場」をご紹介しました。

滋味深いラーメンにお腹も心もほっこり満たしてもらえるので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか？今後、他の好来系のお店もレビューしていこうと思うので、乞うご期待！