【折本園】ぱつん!と弾けるおいしさ。浜ぶどう農園を訪ねて〈横浜市都筑区〉
その存在を知ったのは、紛れもなく横浜市に越してきた初めての夏の事でした。
「浜ぶどう」。
横浜市の農協共同組合果樹部会のぶどう班に属している生産者が栽培する、高品質なぶどうをそう呼びます。
主な品種は、大粒黒系の「藤稔(ふじみのり)」をはじめ、「シャインマスカット※9月頃〜」など。
都会的なイメージの横浜で、地元ブランドのぶどうが存在することに驚きました。
ただ、これがなかなか流通していないのです。
各農園の直売所、横浜市内のJA直売所などで販売されていますが、スーパーではほとんど見かけることがありません。(シーズン中でさえJA直売所に必ず並ぶとは限らない)
ハマの、ハマによる、ハマのためのぶどうといえるかもしれません。(浜なしも、しかり)
都筑区のぶどう農園「折本園」を訪ねました
さて。盆も明け、浜ぶどうのシーズンが盛り上がってきた今、都筑区内のぶどう農園を訪ねてみました。
場所は、IKEA港北やロピア港北インター店のある都筑区折本町。東方町の境目あたりに「折本園」があります。
こちらへは車で行きました。
青いネットを張ったぶどう畑が道沿いからも見られます。
看板から約40メートル上り坂を進むと、突き当たりに駐車場と直売所があります。
駐車場は2、3台ほど停められそうなスペースですが、手前の道は狭くなっているので、すれ違う時は譲りあっていただければと思います。
浜ぶどう、浜なし、お買い得の野菜も!
直売所は10時からオープン、予約の方は13時からと時間を分けておられます。
私が訪れたのは11時すぎ頃。この日の直売所には浜ぶどうをはじめ、浜なしも並んでいました。
※折本園の公式Facebookで当日の販売内容が告知される事もあります。
浜なし、浜ぶどうの販売価格は変動しますので、現地にてお問い合わせください。
また、カゴには折本園の農園でその日の朝採れたお野菜が1袋150円前後で販売されていました。
B級品の印があるものの、新鮮で立派なお野菜。
お目当ての浜ぶどう(藤稔)をはじめ、浜なし、ナス、モロヘイヤ、きゅうりを購入しました。
思いもよらず両手いっぱいのお買い物になりましたが、生産者から直々に買える直売所はやっぱり楽しい。
また、こんな景色が見られるのも直売所の魅力です。
折本園のぶどうは、現在の園主・新井さんの代から栽培され始め、今年で15年目になるそうです。「毎年、毎日、違う課題があります」と新井さん。
手塩にかけたぶどうは、近年の品評会でも上位の賞をいただくほどの出来栄えです。
「先週(8月お盆あたり)は雨が続きましたが、その割には出来が良い」とおっしゃっていました。
食べるのが楽しみです!
浜ぶどうを食す!
冷蔵庫でしっかり冷やしていただきます。
浜ぶどうで生産割合が多いのが、この藤稔という品種。
大きくて甘くて食べ応えがある藤稔は、わが家のお気に入りです。
【藤稔:ふじみのり】
神奈川県藤沢市で開発された品種。粒の大きさは巨峰よりも大きい。種はほとんどない。お盆期にも間に合う早生品種。
表皮で白く見えるのは「ブルーム」といって完熟した果実から自然分泌される天然のロウなので、安心して食べられます。
軸が緑色のものが新鮮な証拠。日にちが経つと軸は茶色になっていきます。
粒の色は、赤みがかったものよりも深い黒色に近い方が完熟しているそうです。
視覚からも分かる、このしずる感!
口に入れると、ぱつん!と皮から大粒の果実が弾けます。
※お年寄りや小さなお子様にぶどうを与える場合は喉に詰まらせる恐れがありますので、カットするなど注意が必要です。
あちこちから手が伸びて
あっという間に完食。
ついさっきまで存在してたはずなのに…
「幻の浜ぶどう」って、こういう意味もあるのかな!(チガウ)
浜ぶどうは9月下旬まで
横浜ならではの、みずみずしい晩夏の味わい。農園を訪ね、生産者から直々に購入すると、美味しさもひとしおです。
折本園で浜ぶどうを販売しているのは例年8月上旬から9月下頃まで。(浜なしも同時期)
折本園では地方発送も承っておられます。横浜で独占するにはもったいない程の美味しさを、市外にお届けすることもできますよ。
※農産物により、料金や販売期間は変わる場合があります。
【折本園 直売所】
住所:横浜市都筑区折本町1523
営業時間:10:00〜/予約済みの方13:00〜
なくなり次第終了
電話番号: 070-5581-1523
※予約は電話で受付
※作業中は電話に出られない事もあります