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【 些細なことが気になるあなたへ 】心理カウンセラーが送るとっておきのメッセージ。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「些細なことが気になるあなたへ、行動コントロールの大切さ」というテーマでお話ししたいと思います。

世の中には、大雑把な人と些細なことが気になる人がいます。
大雑把な人は、些細なことが気にならないものですが、繊細な人・敏感な人は、些細なことが非常に気になるものです。

で今日は、些細なことが気になり、つい感情の海に巻き込まれる…という、そんなあなたに対するのメッセージとなっています。ぜひ、最後までおつきあいの程、よろしくお願いします。

私たちの動きは、
生理反応感情思考行為(行動)4つから成り立っています

で、もっともコントロールしにくいのが「生理反応」です。
あなたがヨガの達人であれば別ですが、あなたはおそらく自分の脈の速さや汗や胃液の量をコントロールすることは、きっと出来ないはずです。

次にコントロールしにくいのが「感情」です。
「腹を立てるな」と言われても、ムカつくときはやっぱりムカつきますし、「悲しむな」と言われても、悲しい時は、やっぱり哀しい気持ちでいっぱいになります。

次にコントロールしにくいのが「思考」です。
「悪いほうへ考えるのはやめよう」と思っても、つい考え込んでしまうことはあります。けれど、思考は、生理反応や感情と比べると、うんとコントロールしやすいものです。

足を踏まれてイラっとしている最中でも「相手は故意に足を踏んだ」という思考から、「相手は誤って私の足を踏んだ」という思考に変えるのは、さほど困難ではありません。

最後ですが、もっともコントロールしやすいのは「行為・行動」です。
足を踏まれたときに腹を立て、仮に「わざと足を踏んだかも」と思ったとしても、相手の足を踏み返すという行為は、かなりの確率で阻止することができます。賢明なあなたなら、自分の意思で相手の足を踏み返さないという行為を選ぶことが、きっとできるかと思います。

以上、4つの動きを見てきましたが、コントロールするのは、「生理反応→感情→思考→行動」の順で、だんだん易しくなっていくということを、あなたはぜひ覚えておいてください。そう、生理反応がもっともコントロールしにくく、行動がもっともコントロールしやすい…ということです。

ただでさえコントロールするのが難しい感情(2番目にコントロールしにくい…)なのですから、些細なことが気になるあなた、大きな感情を持っているあなたがそれをコントロール出来るわけがありません。いえ、出来るかもしれませんが、それは極めて困難だということです。

よって、そう、あなたがコントロールするのは、「感情」ではなく「行動」なのです。

私(竹内成彦)は、マイナス感情が胸に広がったとき、いつも思います。いつも探します。「今、自分にできる建設的な行動は何か?」ということを…。

「些細なことが気になる…」とおっしゃる方は、ぜひ今日の私の話を参考にしていただけたらと思います。私たちに出来ることは、次のこと、そして次のことなのです。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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