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火の国サラマンダーズに「MLB40人枠」経験ある50m5.8秒の俊足野手が入団=九州アジアL

田尻耕太郎スポーツライター
入団するアルバレス(火の国サラマンダーズより提供)

 プロ野球独立リーグ「ヤマエグループ九州アジアリーグ」の火の国サラマンダーズは15日、新外国人選手としてエリエセール・アルバレス外野手兼内野手(28)と入団合意したと発表した。背番号は54に決まった。

 アルバレスはドミニカ共和国出身。右投左打、身長180cm、体重80kg。球団関係者によれば、広角に長打が打てる俊足選手で、50m5.8秒を記録するとのこと。

 さらに2018年に、当時所属していたテキサス・レンジャーズで40人枠に入った経験もある。

 米マイナーでは2012年から2019年まで通算529試合に出場し、打率.263、38本塁打、242打点、111盗塁を記録した。近年は母国のウインターリーグでプレーをしていた。

 アルバレスは17日から練習に参加を予定。19日の北九州下関フェニックス戦(オーヴィジョンスタジアム下関)より公式戦帯同の見込みとなっている。

 火の国は現在リーグ首位に立つが、独立リーグ日本一となった昨年の主軸打者だった水本大志とグスタボが今季は大分B-リングスへ、昨季本塁打王のモタはつい先日フェニックスに入団するなど、軒並みリーグ内他球団に流出。野手陣の強化がテーマとなっていた。

アルバレスのコメント

写真は火の国サラマンダーズより提供
写真は火の国サラマンダーズより提供

「私の夢は日本人指導者から野球を学ぶことでした。このような素晴らしい経験をする機会を与えていただき、本当にありがとうございました。新しいチームメイト全員とつながりを大切にし、優勝に少しでも貢献し、チームが私を獲得して良かったと満足してもらえるよう全力を尽くします」

神田康範 代表取締役社長 兼 GMのコメント

「この度ドミニカ共和国からの新戦力、アルバレスとサインしました。彼は広角に打ち分ける高い技術に加え、圧倒的な走力も兼ね備えた選手です。3年連続のリーグ制覇を目指す蜥蜴軍に最後の最強ピースが加わりました。まだまだ長いリーグ戦が続きますが、彼の打力と走力で優勝へと導いてくれると思います。ファンの皆様も是非球場で大きな声援を送ってあげてください。Welcome to Hinokuni, Japan!」

エリエセール・アルバレス

生年月日:1994年10月15日

出身地:ドミニカ共和国

球歴:Santa Teresita 高校~MLB(アメリカ合衆国)・2012-2017セントルイス・カージナルス(AA)、2017―2018フィラデルフィア・フィリーズ(AA)、2018-2019テキサス・レンジャーズ(AA・ロースター40人枠入)/LIDOM(ドミニカ共和国)・2016―2021(ウインターリーグ)エスコビード・レオネス、2022(ウインターリーグ)アギラス・シバエーニャス

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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