臓器移植法があるオランダでは成人は原則「ドナー(提供者)」として登録される
「自由と寛容の国」といわれるオランダは柔軟性がある考えなので、安楽死やドラッグなども認められています。
2020年に施行された「死亡後、18歳以上の成人は<登録しない>意思を示さないと臓器移植提供者として登録」される臓器移植法もあります。
政府からの臓器移植関連の手紙が来るので、それに意思表示を返送しないと「自動的に提供者として登録」されるこの法律。本来は手紙を返送しないと「登録されない」形が多いと思うので、非常に珍しい形の登録だと思います。
オランダでは臓器移植のドナーが不足しているためこの新法ができました。そして2020年に施行後、成人済の国民へこの手紙が送られたのです。
登録にも4つ選択肢があります。
提供できる臓器も指定ができます。
この法案施行後、コロナ禍で移植数は下がったものの2022年には前年を13パーセントも上回る860件の移植が行われました。オランダ移植財団 によると、移植を待つ人数も少しづつ減っているようです。
ひかさん夫婦もこの機に、ドナーとして登録することにしたようです。
漫画公開後は、日本でドナー登録している読者の方々からも「日本も自動登録でいい」や「オランダにあって日本にはないところも提供してほしい」など様々なコメントが寄せられました。