Yahoo!ニュース

プロ野球の「秋」。ベテランが次々と引退発表 #専門家のまとめ

阿佐智ベースボールジャーナリスト
メジャー時代の青木宣親(ヤクルト)(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ペナントレースが最終盤を迎える中、一時代を築いたベテラン選手たちが次々と引退発表を行っている。昨年まで3連覇のオリックスは長年続いた「暗黒時代」からチームを支えてきたT-岡田、安達了一の同級生コンビの、そのオリックスと2021年、22年の日本シリーズを戦ったヤクルトはメジャーでもプレーした青木宣親選手の引退を発表した。

ココがポイント

T―岡田外野手(中略)が10日、京セラドームで引退会見を開いた。(中略)オリックス一筋の19年間を「幸せな時間でした」と振り返った。
出典:スポニチアネックス 配信日 2024/9/11(水)

安達了一選手兼任内野守備走塁コーチが、京セラドーム大阪で引退会見を行った。
出典:スポーツ報知 配信日2024/9/13(水)

青木宣親の今季限りの引退が発表された。 (中略)多くのタイトルホルダーを生んだ1981年世代〝最後の1人〟がユニフォームを脱ぐ。
出典:NISHISPOWEB OTTO! 配信日2024/9/13(金)

エキスパートの補足・見解

 青木が引退する一方、NPB投手最年長の同僚、石川雅規は現役続行を宣言している。

 また、NPBファームに参入しているくふうハヤテも「二軍」ながら福田秀平選手らの引退を発表した。近年は、かつては翌年のオープン戦で行っていた「引退試合」を公式戦で行うようになったため、消化試合をなくす目的もあって、大物の引退はペナントレースの邪魔にならない程度で早めに発表するようになった。上に挙げた3選手の「引退試合」となるオリックス、ヤクルト両球団の主催最終戦のチケットはすでに完売となっている。

 願わくば、対戦相手には3選手には忖度なしの「ガチモード」で挑んでもらいたい。スポーツマンとしてそれが最高のはなむけになるだろうから。

(追記)球団チケットサイトではいったん完売になっていたオリックスのホーム最終戦のチケットは、現在若干の空席が出たようで、購入可能となっています。(9/15現在)

ベースボールジャーナリスト

これまで、190か国を訪ね歩き、23か国で野球を取材した経験をもつ。各国リーグともパイプをもち、これまで、多数の媒体に執筆のほか、NPB侍ジャパンのウェブサイト記事も担当した。プロからメジャーリーグ、独立リーグ、社会人野球まで広くカバー。数多くの雑誌に寄稿の他、NTT東日本の20周年記念誌作成に際しては野球について担当するなどしている。2011、2012アジアシリーズ、2018アジア大会、2019侍ジャパンシリーズ、2020、24カリビアンシリーズなど国際大会取材経験も豊富。2024年春の侍ジャパンシリーズではヨーロッパ代表のリエゾンスタッフとして帯同した。

阿佐智の最近の記事