食べてびっくり!まさに南瓜!「つるのこ玉子本舗」さんのマシュマロと羊羹が奏でるハーモニーが新しい
幼い頃から、赤いリボンとオーバーオールが似合う白い猫のあのキャラクターがプリントされているマシュマロが大好きな私。当時から、中にフルーツ味のゼリーやチョコレートが入っているあのお菓子が手元にあると、なんとなく幸せな気分に。
そして時は経ち、和菓子の世界でもマシュマロの歴史に触れ、その中に黄身餡を包んだ銘菓があり、尚且つそのお店ではさらなるマシュマロの可能性を追求なさっているというので興味津々。
創業明治20年、もともとはフランスのお菓子だったマシュマロに和の要素である黄身餡を閉じ込め、一世を風靡なさった「つるのこ玉子本舗」さん。伝統銘菓に新しい息吹を加えたブランドには、ユニークなお菓子の姿も。
今回はつるの玉子本舗さんのブランドのひとつ、「つるたま」の「廿」をご紹介。
廿は「じゅ」「じゅう」と読み、意味は二十(二重)という意味を持ちます。その由来は風貌からなんとなくお察しの方もいらっしゃるかと思いますが、マシュマロと羊羹が重なった棹菓子なのです。棹菓子といえば羊羹なのは納得ですが、マシュマロが…?しかも羊羹の上に重なっている…?と、斬新なコンビネーションに驚きを隠せず。食感もまるで別物ですよね。
そして味わいにも驚かされるのです。今回選んだ南瓜マシュマロと抹茶の羊羹は、まさに南瓜!しゅわしゅわと温かな山吹色のマシュマロが儚く弾けるように溶けていくにつれ、非常に豊かな南瓜の自然な風味が舌の上に広がっていくのです!南瓜風味、ではなく、まさしく南瓜。
しっかりお野菜としての南瓜が、この繊細なマシュマロのなかに閉じ込められているなんて…そして羊羹にも拘りが。羊羹のみをいただくと、羊羹としての甘さに物足りなさを感じるものの、それは敢えて。滑らかな抹茶羊羹が南瓜マシュマロとひとつになることにより、抹茶の香りとほろ苦さがまるで南瓜の皮のような仄かな青みへと変化を遂げ、よりナチュラルな南瓜味に変身。
南瓜スイーツはもとより、南瓜が好き!という方にはもってこいかと。
ファッション雑誌ではたびたび、異素材ミックス、というワードが登場します。アウターでいえばボアとレザーなど、異なる素材をおなじ衣類に盛り込みながらも絶妙な調和がとれているということなのですが、まさにその和菓子バージョンのよう。
かつて私が虜になったマシュマロは、時代を超えてもなお職人さん達の探求心で、進化と回帰を繰り返しながらどんどん新しい表情と美味しさを展開していくのでしょうね。
※現在は受注生産となっており、7営業日程お時間を頂戴しているとのことです。(公式サイトより)
最後までご覧いただきありがとうございました。
<つるたま>
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