都心・港区の白金高輪が、マンション探しの穴場とされる理由
都心部でのマンション価格が大きく上昇し、高止まりしている現在、山手線内側の港区と千代田区はマンション探しにおいて羨望の場所となりつつある。ところが、不動産業界で「千代田区・港区でも、あそこは狙い目」とされる地域がいくつかある。
たとえば、港区内で「しろかね・たかなわ」と読む白金高輪駅周辺はその代表格だ。東京メトロ南北線と都営三田線が利用できる駅で、15年ほど前には駅直結の「白金タワー」や駅徒歩2分の「プレイス白金ブライトレジデンス」などが分譲され、大人気となった。
港区内の多くのエリアと比べると2割は安く、南青山のような超一等地と比べれば、半額程度で新築マンションを購入できたことが人気の理由だ。
新築物件が減る都心部で、ここだけは例外
白金高輪駅周辺では、今も新築分譲マンションの価格が抑えられている。背景には、都心マンションが減っている現在も、ここだけは比較的新築物件が豊富ということがある。継続的に新築マンションが出ているので、物件不足が生じている都心の他エリアより価格の上がり方が緩やかになっているわけだ。
といっても、大型物件が続出しているわけではない。中規模、小規模のマンションが中心で、多くの人から見過ごされがち。それも、分譲価格が抑えられている理由だろう。
一方で、白金高輪駅周辺は再開発が盛んな場所でもある。現在も「白金一丁目東部北地区市街地再開発」と「白金一丁目西部中地区再開発」の工事が進み、新たな商業ゾーンや医療施設が生まれることになっている。
再開発によって新しい街づくりが進み、新規物件も多いのに、注目度は低い。神奈川県の武蔵小杉や横浜駅周辺、都下の吉祥寺、国分寺よりも注目度は低いのではないか。まさに、マンション探しの穴場なのである。
大手不動産会社の分譲で、1LDKが5310万円から
白金高輪駅周辺で、今購入できるマンションを探すと、「ザ・パークハウス アーバンス白金」がある。大手不動産会社の三菱地所レジデンスが分譲するマンションで、全45戸のうち一般に分譲される35戸は1K〜2LDKで構成される。その分譲価格は1LDKが5310万円から。角住戸タイプとなる2LDKが8060万円からの設定。武蔵小杉や三鷹・吉祥寺の駅近マンションと変わらない価格レベルだ。
セキュリティ面で利点の多い内廊下方式となり、住戸内設備ではキッチンのディスポーザー(生ゴミ粉砕処理機)と食器洗い乾燥機が標準設置される。これは、1K住戸も同様だ。
実物を見て検討できる確実性も
「ザ・パークハウス アーバンス白金」は、建物が完成してから販売を開始しているため、実際の建物内で、音や日当たり、眺望などを確認して購入を検討できる。
建設地は、東京メトロ南北線と都営三田線の白金高輪駅から徒歩6分のため、駅出口近くのクイーンズ伊勢丹が利用しやすく、庶民的な白金商店街にも近い。
このようなマンションは、地元の人たちを中心に購入されてゆく。それで、「白金高輪はマンションの穴場である」ことが知られていないのかもしれない。