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高校サッカーの戦術はひどいのか? 青森山田→J2町田 黒田剛監督に聞く指導・ライセンス問題

金明昱スポーツライター
今季からJ2のFC町田ゼルビアの監督に就任した黒田剛監督(写真・倉増崇史)

 青森山田高校をサッカーの強豪校に育て上げた“高校サッカー界の名将”とも呼ばれた黒田剛監督が、今季からJ2のFC町田ゼルビアの監督に就任した。今月19日、J2リーグ開幕戦でベガルタ仙台戦をホームで迎え撃つ。

 “異例の転身”――。プロ選手としての経験のない高校サッカー部の監督がJクラブの指揮官となることを各メディアはそのように表現したが、これは高い注目度の裏返しでもある。

 昨年10月、町田への監督就任発表後は「プロの指導者としての経験はないが、培ってきた『勝者のメンタリティ』はどのカテゴリーでも失われるものではないと信じている」とコメント。そこで、改めてJクラブ監督への転身のきっかけと思い、プロとアマの違い、現在のチーム状況やテーマ、個人とチームで目指していくことなどについて聞いた。さらに元日本代表の本田圭佑氏が提唱する「ライセンス問題」や「高校サッカーの戦術」に関する話も聞いた。

「去年のリーグ戦の50失点をすべて確認」

――いよいよシーズンが開幕します。チームの状態はどうでしょうか?

 Jリーグの世界も去年までの町田も、分からない状況の中でスタートしましたが、徐々に選手たちとのコミュニケーションをとる場面が増えてきました。最初はあまりしゃべらないとか盛り上がらないというような、これがプロの習性なのかなと、変に格好つけていたところもあるんでしょうけれど、今はすごく雰囲気がいいです。強度の高いトレーニングもこなし、キャンプの方向性もうまく落とし込むことができたと感じています。選手もかなり腑に落ちているようで、かなり充実していますよ。

――沖縄と宮崎のキャンプではJ1チームとのトレーニングマッチ(北海道コンサドーレ札幌、京都サンガ、鹿島アントラーズ)ですべて勝利しました。手応えはありましたか?

 なぜJ1のチームと試合を組んだのかというと、チームの悪い習慣やリーグに入ってから通用しないところ、変な癖をとことん抽出をしたかったからです。そこの改善をするところから、このチームの土台をつくっていこうっていうのがベースだったんです。でもみんな本当によく頑張ってくれて、結果はすべて勝ったということなのですが、それもちょっと悩みどころでしたね。

――それはどういう悩みでしょうか?

 フリーキックから直接決められたシーンが2点くらいはあったのですが、そこも改善されてきて、逆に手応えを感じたという状況になってきました。J1相手でもこれぐらいのクオリティーを出せるのが見えてきたのはいいのですが、不安材料はJ2とやってないこと。J2がJ1の相手と比べて、どれくらいハードワークをしてくるか、どれくらいインテンシティーが高いのかなどが未知数のままシーズンに入っていくころが、監督としてはやや不安な部分です。ただ、そこも危機感を持って入れる部分でもありますし、今やるべきことをキッチリやろうと割り切ってチーム作りをしてきました。

――昨年の町田はJ2で15位。先ほどチームの悪い習慣があるとも話していましたが、改善すべき点はどのようなとこにあると感じましたか?

 まず、去年のリーグ戦の全50失点をすべて確認しました。すると不用意な失点が半分以上もありました。これはどうしようもないというものもあれば、ゴール前や守備に関する定義上のことが明確ではなかったり、悪い習慣が身に付いてしまっているなと。プレーをさぼるという一般的なところも含め、チームをこの順位にしてしまったのは見て取れましたね。

Jクラブでの初采配を前に「期待も不安も半々」と正直に語る黒田監督(写真・倉増崇史)
Jクラブでの初采配を前に「期待も不安も半々」と正直に語る黒田監督(写真・倉増崇史)

――キャンプでの“落としどころ”というのは、そうした部分の改善ということでしょうか?

 失点や敗戦は必ず原因が伴います。そこをどれくらい抽出できるのかからスタートしたんです。失点シーンを映像で確認しながら、「こうすれば失点しなかった」とか、細かいところで言えば「体の向きや何メートル、何センチ」という部分など、それをキャンプでスタッフと選手たちに細かく落とし込みをしてきました。

――ちなみに監督就任後の選手たちへの第一声は記憶していますか?

 キャンプに出発する前に規律の部分について話しました。サッカー選手である前に一人の大人であり社会人であり、礼節やモラルやマナーや、そういったものを重視した中で組織をうまく作っていかなきゃならないと伝えました。チームのルールなども発表しましたが、そこを厳しく話をしたのは、19人も新しい選手が入ってきたことも関係しています。

――選手もスタッフもかなり増えましたが、ほぼ一からのチーム作りに近いものがありますね。

 若い選手もベテランもいますが、新しい血が入ったことで、今までくすぶっていた選手たちも、かなりやる気を持っていますよ。去年まで相当くすぶっていた選手が、目の色を変えているともスタッフから耳にします。今年は勝てるんじゃないか、「J2優勝も狙える」と彼らが感じて反応しているんだと思います。

――チームを作るうえで大切にしていることはありますか?

 今季の町田のコーチ陣は元々、ジュニアユースやユースで育成をしてきたスタッフが多くて、“細かくアプローチできる指導者”がたくさんいます。指導者にも色々な人がいて、「俺が俺が」と自分主体でやりがちな人も多いと思うのですが、それはやる必要ないと思っています。私はトップクラスで“育成”をやってきた指導者はかなりやれると信じています。育てることをやってきた人には、選手へのアプローチが細かったり、広い視野で物事を見ることができる能力もあると思います。選手たちだけがやればいいっていうチームにはしたくなくて、指導者も楽しく仕事をして、責任感も出てこないといけない。それはトレーナー、ドクター、マネジャー、フロントのメンバーもみんなそうです。それぞれの仕事でこのチームが勝つために協力したいと思えるような組織づくりをしていかなければいけないと思っています。監督一人だけ突っ走って、何ができるかっていう話なんです。

「J監督になることに反対者も多くいたはず」

――まだJクラブ監督となって日が浅いですが、プロとアマの違いで何か感じることはありましたか?

 もちろん、大人と子どもの違いなので、24時間365日をコントロールするっていう意味では高校生のほうがやりやすいですよね。例えば礼節やマナー、モラルの浸透に関しても、もちろん高校生のほうがやりやすい。青森山田の生徒だった選手が数人いるのですが、前年まで「こんにちは!」「お疲れ様です!」ってやっていたのが、1年経つと「ちーっす」「お疲れっすっ」てなるのは、笑いましたね。結局こうなるんだなって、そういう驚きはありましたし新鮮でしたよ。

――確かにプロ選手になると“高校生気分”はすぐに抜けそうな印象はあります。他にも感じた違いはありますか?

 時間のコントロールがプロとアマでは違うなと思いました。というのは、ピッチ上の時間もそうだし、オン、オフのどちらもそうですね。例えば練習でも一つのセッションに関して、青森山田では4~5分単位での対人の練習、攻守攻防が多かったんです。でもプロは4対4をやったり、ミニゲームをやったりする時もプレッシャーがかかったり、求めるゲームの中で1分とか90秒というスパンで回すんです。これが練習になるのかと思ったのですが、負荷の掛かり方や、出力の違い、乳酸の蓄積など、大人と育成期の選手では大きく違うことを学びましたね。

キャンプから戻り町田での練習を指揮する黒田監督。選手とスタッフとのコミュニケーションもうまく取れている様子がうかがえた(写真・倉増崇史)
キャンプから戻り町田での練習を指揮する黒田監督。選手とスタッフとのコミュニケーションもうまく取れている様子がうかがえた(写真・倉増崇史)

――4~5分も続けてボールを回し続けるのもかなりハードですが、青森山田の選手は日々、それをこなしていたということですね。

 ええ。それもほとんど練習では休みなくです。だから彼らは相当精神的にも肉体的にも強かったんだと思います。ただプロはそうはいかない。どうしてかなのかと考えたら、まず一人一人のパワーが違う。やりすぎるとケガ人も出てきますよね。短時間でもかなり高い負荷が確認できるし、実際やってみるとそんな印象を受けたのも事実ですね。

――話は変わりますが、青森山田高校からJリーグ監督の挑戦を決めたきっかけについて改めて教えてください。

 今まで絶対にプロクラブの監督なると思ったことがなかったんです。高校サッカーの魅力に自分自身がどっぷりはまっていたこともありますし、その楽しみから抜けられない自分もいました。青森山田ではまともなグラウンドもない18人の部員からスタートさせて、約30年で王国まで築き上げた。これを簡単に手放す監督ってそうそういないと思うんですよ(笑)。でも、年も重ねて、やり切った感が出てきたなっていうのが正直なところありました。

――残りの人生がどのようになるのかが、描けてしまったわけですね。

 今52歳ですけれど、55歳までの間には、やっぱりコーチ陣に受け渡していかなきゃならない。その時に何もなければ総監督として、また同じように歩みを続けていくというようなイメージではあったのですが、そんな時にこの町田の再建のために、「黒田がやってみたらどうなるんだろう」と描いてくれた方がいたのでしょう。もちろん反対者も多くいたと聞いています。「アマチュア監督に何ができるんだ。高校サッカーじゃねえんだぞ」って心の中では思っていた人もいたと思いますよ(笑)

――だからこそ不安はありませんでしたか?

 初のJクラブでの挑戦で、開幕前なのでどういうものかまだ私は経験をしていないので、今は期待も不安も半々です。スタジアムではいくらでも試合を見たことがありますが、ピッチレベルではどういうものなのか、采配を取ったことがないので楽しみな部分でもあります。今やっていることが果たして通用するのか、半信半疑の中で動いていることは間違いない。そこは始まってみて、1戦、2戦って終わったころに、自分たちの立ち位置ややってきたことの方向性が正解だったかどうか、または即座に軌道修正しなきゃいけないのかも見えてくると思います。そこには柔軟に対応していきたいですね。

「“S級”取得にそこまで大きな意味はない」

――ところで黒田監督は2006年にS級ライセンス(日本サッカー協会公認の最上位のライセンス)を取得しています。これはいずれプロの指導者になることを想定していたのでしょうか?

 これは青森山田からプロに行く選手が多くなってきて、すぐにプロの環境に移行できるようなトレーニング環境を作らなきゃいけないというのが最初の思いだったんです。プロと全く違うことをやって、能力ある選手を潰してしまう指導者もいると思うのですが、そうはなりたくなかった。だから毎年プロに行く選手が出ている中で、上がったはいいけどすぐにレンタルでどこかに出ていってしまったり、すぐクビになることもあったと思います。自身の指導スキル向上が目的なので毎年、Jリーグのキャンプに研修にも行ってあちこち見て回っていましたから。

――元日本代表の本田圭佑選手がかねてから「ライセンスがなくても誰もでも監督になれるようにするべき」と話していますが、これについて見解はありますか?

 S級ライセンスそのものを取ること自体には、そんな大きな意味はないかなとは思います。というのは、今の日本のライセンス制度はS級がトップですが、そのS級を取っても、地域のインストラクターなどをやっている人もいたりと様々です。つまり、同じ“S級”というくくりに違和感があるわけで、例えば、ライセンスももう少しジャンルを細かく分けていくのも一つの方法かなと思います。地域のインストラクターをやるのにS級が必要なのか、プロの現場とは求められるものが違いますよね。「俺の経験値のほうがよっぽどいいもの教えられる」といえば、もちろんそう思う人は多いと思います。

S級ライセンスについてや高校サッカーの戦術についても様々な意見を語ってくれた(写真・倉増崇史)
S級ライセンスについてや高校サッカーの戦術についても様々な意見を語ってくれた(写真・倉増崇史)

――ライセンスは必要ないというよりかは、より専門性を持って厳しくするなら取得するのはありという考えでしょうか?

 その通りで、専門性を持って簡単に取らせません、というのを徹底的に含めてやるのであれば、S級の価値がもっと上がってくると思います。ただ、今はS級を取得する過程で、学べることはたくさんあるにしても、取得人数的にも価値がそこまで上がってないのが問題だと感じます。たぶん本田さんはそのことについて言及していると思うんです。

 S級を持っている人たちの中で日本の素晴らしい指導者が増えて、日本全体がそういう人たちで構築されている指導者層であれば、今のライセンス制度に苦言を呈することはないと思います。また元日本代表だからとか、Jリーグ何試合出場したからといって、受講期間やカリキュラムを免除や軽減させる制度もどうかと思いますが。基本的に選手と指導者は全く違うものだと思っています。長年の指導経験から、人を導く仕事というものは、選手実績から確立されるものではないと感じています。

「サッカーにはどんな戦術があってもいい」

――もう一つお聞きしたいことがあります。これも本田さんの話なのですが、今年1月に千葉県内で取材に応じた際に、全国高校サッカー選手権の試合を見て、「個で見るとなかなかいい選手いる。ただ偉そうなことを言わせてもらうと、戦術面はちょっとひどいなと思う部分は多かった。これを話し始めるとライセンス問題、指導者の問題に行き着く」と発言していました。何か見解はありますか?

 高校サッカーの戦術については、そもそもの問題があると思います。本田さんも高校でサッカーを経験されたので分かるところだと思うのですが、選手たちのレベルそのものが学校単位でかなりの差があります。小、中学生の多くはサッカーが上手ければ、Jユースに流れる傾向がありますよね。

 高校でもトップレベルの選手たちをつかまえて、戦術うんぬんを言うのなら分かるのですが、高体連(全国高校体育連盟)は、トップのトップは別にして、本当にボールを止める、蹴るとかから教えなきゃならないような子たちもたくさんいるわけです。授業などの校務を終了させてからの練習ですから大変です。もちろんプロクラブで学ような戦術練習に比べると、少し乏しいと感じることもありますが、教育現場が主ですので、やむを得ないのも理解できます。青森山田はそれでも勝ち続けてきましたけど(笑)。

――つまり「戦術がひどい」というのは、すこしズレている部分があるということですか?

 個人の能力が違うので、その中で勝つにはどうするべきかと考えます。去年まで私が指揮した青森山田でも、プレミアリーグ最初の5年ほどは、完全に相手にボールを持たれていましたし、ほとんど前に出ていけなかった。止めて蹴るのレベルが違い過ぎました。じゃあどうしようかとなった時に、相撲のようにがっぷり組んでも絶対に勝てるわけがない。だから中盤できちっとブロックを組んで、そこでハイプレッシャーをかけてショートカウンターやリスタートで取っていって、ゼロで押さえながら少ない点数、チャンスを物にするっていう“戦術”になる。これも立派な“勝つための戦術”なんですよね。

 力関係がはっきりしていれば、それなりのことを考えるのが戦術だと思いますし、サッカーですからどんな戦術があってもいいと思います。もちろん世界のサッカーでもレベルに応じた戦術は様々で、だからサッカーは面白いんだと思います。

練習後も選手やスタッフとコミュニケーションを取る黒田監督(写真・倉増崇史)
練習後も選手やスタッフとコミュニケーションを取る黒田監督(写真・倉増崇史)

――本田さんの発言は、日本サッカーの技術向上や発展のためと思っての声にも感じましたが、影響力の大きさから誤解を招く人もいると思いました。

 高校サッカーは部活動でもありますから、教育の一環という側面もあります。なので常に良い選手を抱えて、テクニカルなサッカーをすることが戦術とは思わない。勝つためにどうするのかという力関係を十分に分析した中で、どう手を打っていくか、駒をどう動かしていくか、どういうふうにそこにパワーとか意識を注入させていくか。こうしたことが戦術だと思います。

 なので、「戦術がひどい」とは一つの表現で、実際にはそういう意味ではなく、そこも考慮せずにただ戦わせているようなチームについてのお話だと思います。結局のところ、勝つため、結果を生むためにサッカーという競技がある以上、どんな戦術があったって良いと私は思います。そこに意図的思考や、意図的実践が備わっているかどうかが問題だと感じているのだと思います。

「目標はJ2優勝しかない」

――現在は元日本代表選手が指導者に進む傾向が目立ちます。プロ選手としての経験があるほうが有利に働くのかどうか、黒田監督の考え方はどのようなものでしょうか?

 選手経験がなくてもいい指導者になれる人はいると思います。プロの経験を持っているからといって、いい指導者になれる確率もそこまで高くないと思います。私は教員から来て、言葉を主として仕事をしていたので、伝えることが仕事でした。選手のパフォーマンスを上げて、結果を出させるがなんぼの世界なので、伝え方に関しての自負はあります。指導者は“人を導く仕事”なので、基本的には伝え方に問題があれば良い経験があっても伝わらないものです。プロ経験があるとはいえ、指導というものは決して簡単なものではありません。

――最後に今季の目標を教えてください。

 もうJ2優勝しか目指していません。そこから逆算して、今何をすべきか、またはどう改善、修正していくのかというところを常にテーマにして日々過ごしていきたいと思っています。これからリーグが始まると、自分たちの試合だけではなく、相手チームのことなど様々なデータが出てくると思うので、そこと比較した中で、自分たちの何が劣っているのか、何が積み上げられていなかったのか、ここは絶対的な自分たちの武器になるよね、というところの整理もしていきたい。そして、他チームでは主力で出ていた選手たちが多いので、そういう選手たちがサブに回ったり、またはメンバー外っていうことも大いにあり得ます。出られなかった選手たちのマネジメントもしっかりして、ブレないチームを作って、一戦一戦パワーアップしていきたいです。

J2優勝が目標の町田。Jクラブ初挑戦の黒田監督がどんな手腕を見せてくれるか楽しみだ(写真・倉増崇史)
J2優勝が目標の町田。Jクラブ初挑戦の黒田監督がどんな手腕を見せてくれるか楽しみだ(写真・倉増崇史)

■黒田剛(くろだ・ごう)/1970年生まれ、北海道札幌市出身。登別大谷高校(現・北海道大谷室蘭高校)、大阪体育大学体育学部卒業後はホテルマン、公立高校の教諭を経て、1994年に青森山田高校サッカー部コーチ。1995年から監督に就任し、2022年まで全国高校サッカー選手権に26年連続出場に導く。主な戦績は2005年インターハイ初優勝、第95回(2016年)と第97回(2018年)全国高校サッカー選手権優勝。2016年と2019年の高円宮杯JFA U-18プレミアリーグで優勝。2021年度は選手権、インターハイ、高円宮杯U-18プレミアリーグ東地区の主要3大会を制して「3冠」を達成。今季からFC町田ゼルビア監督に就任した。

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スポーツライター

1977年7月27日生。大阪府出身の在日コリアン3世。朝鮮新報記者時代に社会、スポーツ、平壌での取材など幅広い分野で執筆。その後、編プロなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めたあと、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。11年からは女子プロゴルフトーナメントの取材も開始し、日韓の女子プロと親交を深める。現在はJリーグ、ACL、代表戦と女子ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。

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