地軸を傾けた超巨大地震「東日本大震災」1日の長さが短くなり、日本列島の位置も変化?(再掲)
2011年3月11日に発生した東日本大震災は、津波により多くの犠牲者を出した大災害となりました。実はこれほどの規模の地震は、地球にも多くの影響を与えていたのです。本記事では、地震により傾いた地軸や、1日の長さの変動などをご紹介していきます。
■地球の地軸を傾けた超巨大地震「東日本大震災」
2011年、日本で発生した東日本大震災は、マグニチュード9.0という世界でも最大規模の地震となりました。
そして実は、地球の回転軸である「地軸」がこの地震によりなんと17cmずれたことも確認されています。地球の地軸は元々約23度傾いていますが、これは地球が誕生した際に他の惑星との衝突により、傾いたと言われています。そして今回、地震でも地軸が傾くことが確認されたのです。
更には、この地震により地球の自転速度が上がり、1日が24時間でなくなったことも確認されました。なんと1日の時間が1.8マイクロ秒短くなっていたとのことです。これは、コマの形が変わると回転が変化するように地軸がずれたことにより回転が早まったと考えられています。また、GPSによる観測から、日本の位置が約2.4m移動したことも確認されています。
■津波で流された船舶はアメリカにも到達
2011年の東日本大震災で発生した津波は、日本だけではなく世界の国々にも到達していることをご存知でしたか。10時間後には北アメリカ大陸へ、22時間後には南極大陸を含む太平洋全域に津波が及びました。アメリカでは津波の高さは約1メートルほどではありましたが、多数の船舶が被害を受けています。
また、翌年となる2012年には、東日本大震災の津波で流された日本漁船がアラスカ州に漂流しています。周辺海域の安全を守るため、漁船は機関砲により撃沈されました。
実は日本から流された漂流物の多くは、太平洋を漂った後、アメリカやカナダに漂着するという研究結果も出ているのです。ハワイと北アメリカ大陸間の海洋には、ゴミが集まりやすい「太平洋ゴミベルト」が存在します。これは、日本の面積の5倍にもあたるゴミが海洋を漂っているとも言われているのです。
地球に大きな影響を与えた東日本大震災、我々にできることとして、いざ大地震が起きた時のために避難経路や手順の確認をお勧めします。
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