美しい瞳の若きブラジルの“ヒーロー”、ネイマールが愛される理由
フジテレビの亀山千広・代表取締役社長が「引き込まれそうなほど」と表現した美しい瞳のヒーローが多くのファンを魅了した。
まずは来日のシーン。羽田空港には約700人のファンが駆けつけた。到着ロビーに姿を現したネイマールが快くサインに応じると、ファンが殺到し、一時騒然とする空気に。
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その後、寝具メーカー「東京西川」とのサポート契約締結の発表会見やテレビ番組の出演を経て、フジテレビの夏イベント「お台場新大陸2014〜地図にないキミだけの宝島〜」に登場したネイマール。壇上に向けて用意されたレッドカーペットを通り場内に登場する段取りで、登壇に思いのほか時間を要した理由は、レッドカーペットを囲むファンへの握手対応だった。
「こんなにたくさんのファンが集まってくれて本当に感謝しています。こんなに来てくれるとは予想していなかったので、とてもうれしい。できるだけ、みなさんの声援に応えられるようにして、僕も楽しみたいです」
お台場のイベント冒頭にそう語ったネイマールは、フジテレビの生野陽子、宮澤智アナウンサーとのトークショーでは、ブラジル・ワールドカップで負った腰椎骨折からの回復具合を聞かれ、「ワールドカップは僕にとってはちょっと早めに終わってしまったけど、治療に専念して、そこからは家族や友達と一緒にバカンスを少し楽しんだ」と回答。復帰時期について「90パーセントくらい回復している。8月5日にチームに戻ることになっていて、そこから検査を経て、1、2週間の練習を重ねて試合復帰になると思う。(時期は)8月中旬になるでしょうね」と明かした。
また、ワールドカップでの自信のベストゴールについては「どれも大事なゴールだけど、最初のゴール(開幕戦のクロアチア戦で記録)を選びたい」と語り「みんなに喜びを与えるのが僕のサッカーなので、ゴールを挙げるのはとてもうれしいことです」と続けた。さらに気になる日本代表選手を問われると、「香川(真司)と本田(圭佑)」と即答。「ともに素晴らしい選手だし、尊敬している」とその理由を説明した。
ネイマールの“サービス精神”はまだまだ止まらない。「膝から下が長くて美脚だと思います。よろしければ、この場で脚を見せてもらえませんか?」という生野アナのリクエストにも快く応じ、「ジーンズだからまくりにくい」と言いながら裾をまくり上げて筋肉質の脚を披露すると「喜びと大胆さ」という足首のタトゥーについても「自分のポリシー」と説明し、女性ファンからは歓声が巻き起こった。
トークショー後はファンへのプレゼントや、サッカー少年へのアドバイスコーナーを実施。抽選で選ばれたファンが握手を求めると優しく応じ、さらにプレゼントに当選した少女には頬にキスのサプライズプレゼントも。さらにサッカー少年のリフティングを「パーフェクト!」と称賛し、少年たちからの質問にも丁寧に答えた。
「(子供の頃からプロを目指していたんですか?)君ぐらいの年の頃にはプロになりたくて、ヒーロに憧れて猛練習したよ」
「(子供の頃はどんな練習をしていましたか?)練習というより遊びというか、とにかくサッカーが好きだった。毎日、ボールを追いかけてたんだ」
「(新シーズンは何点取りたいですか?)何点かは分からないけど、できるだけたくさん決めて、バルセロナとブラジル代表に貢献したいね」
そしてイベントの終盤には、フジテレビの代表取締役社長の亀山千広氏から「禰偉丸(ネイマール)」と記された特製浴衣を贈られ、喜んで羽織る姿も。フォトセッションを終え、自らのスマートフォンで観客を背景に写真を撮影したネイマールは「ありがとう。また会いましょう!」との言葉を残してステージを後にした。
48時間にも満たない“束の間”の滞在期間。しかし、ファンへの真摯な対応を一時も欠かさなかったブラジルの若きエースは多くのファンを虜にして日本を去った。