今日にも梅雨入りか:本州付近は晴れても先週までとは空気が変わる理由を気象予報士が解説
21日は前線の接近によって沖縄で激しい雨が予想されていて、とうとう遅れていた梅雨入りの発表がありそうです。
本州や四国・九州の梅雨入りはまだ少し先ですが、沖縄が梅雨入りすることによって、本州付近でも先週までと比べ空気感が変わってきます。
沖縄は梅雨入り早々、警報級の大雨か
沖縄では21日、前線の接近によって八重山地方を中心に雨量が多くなるおそれがあり、すでに一部で発表している大雨警報の範囲が拡大する可能性があると気象庁が情報を出しています(21日7時時点)。
なお、奄美では21日の夜から雨が降り出す予報で、沖縄と同時に梅雨入りの発表となるか、1日遅れで22日になるか、予報官の判断次第となりそうです。
いずれにしても平年は沖縄が5月10日、奄美が5月12日なので10日ほど遅れた梅雨入りとなります。
本州付近は晴れ間が多くても…
週間予報を見ると東北から九州にかけて晴れマークが多く、梅雨とは無縁に見えますが、そんなことはありません。
沖縄が梅雨入りするということは、沖縄付近に梅雨前線が停滞しやすくなるということ。それはつまり、本州から見ても梅雨前線はこれまでよりも近いところにある、ということになります。
晴れていても空気が湿っていて不快な暖かさ・暑さになる日が多く、また一時的に雨が降る日も多くなりそうです。
実際、21日は晴れマークの東京で夜に雨が予想されています。このさき折り畳み傘を持ち歩く頻度が高くなりそうです。
湿気と熱中症への対策を
このさきは平均的に湿度が高い時期に入り、梅雨入りまでまだ少し猶予がある本州付近でも、そろそろ梅雨と同じくらいの湿気対策が必要になってきます。
また、気温だけ考えれば熱中症になりやすいのは30度以上の日ですが、湿度が高いと28度くらいから熱中症とみられる症状で救急搬送される人数が如実に増える傾向にあります。
熱中症への対策も一段階ギアを上げていきましょう。