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知らないと損!HSPがすると『デメリット』な「言動」とは?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

私は普段、精神科での外来を行い、インスタやvoicyにてHSP気質に関する発信を行なっています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

HSPとはHighly Sensitive Personと言われ、繊細で敏感、共感性豊かな人々のことを指します。

HSPという概念が広まるにつれ「自身の気質と向き合えるようになった。」「自分がHSP気質を持っていると分かったことで、気持ちがラクになった。」などの声を多く聞くようになったような気がします。

しかし、依然として感性の鋭さや対人関係で気を遣うあまり、心身の疲弊から病気を発症してしまう人が少なくありません。

HSP気質を持つ人は、責任感の強さや真面目さから嫌いなことや苦手なことですら全力で受け止めてしまう傾向があります。

そこで、今回はHSPにとってデメリットでしかない言動と人間関係について考えていきたいと思います。

HSPにとってデメリットにしかならない言動とは?

良かれと思って言っていたことが、実はマイナスにとらえられていたという経験は誰にでもあるかと思います。

HSPは自己肯定感が低く、他人からの言動に大きな刺激を受けやすい傾向があります。

では、HSP自身が気を付けなければならない言動とは、どのようなものなのでしょうか?また、HSP気質を持つ方へ助言する際に、注意しなければならない言動とは、どのようなものがあるのでしょうか?

パターン別に紹介します。

<HSPがしてはいけない言動>

・自分をマイナス評価することを言い過ぎる

対人関係において、ある程度の謙遜は必要ですが、自分の評価を下げ過ぎる言動は慎んだ方が良いでしょう。

・苦手な相手でも昵懇に付き合う

合わないと思っている相手と四六時中一緒では、ストレスは溜まる一方です。

ほどほどにして、自分が大切だと思っている人との時間を楽しみましょう!

・自信が無い時に挙動不審な態度をとる

特に仕事面において、挙動不審な態度は人に不信感を抱かせてしまいます。

初めての仕事や慣れない仕事をする時は、誰でも不安を覚えてしまうものですが、おどおどとせず、冷静に対処していきましょう。

・心身が辛い時に平気なフリをする

人に心配をかけたくないという思いから「大丈夫」と言ってしまうことも多いのではないでしょうか?

本当に辛い時は、ある程度、感情をさらけ出した方が、自分も周囲もラクになることがあります。

無理せずに、周囲を頼ってみましょう。

<HSPに接する際にしてはいけない言動>

・「頑張れ!」と応援したり励ましたりする

HSPは誰よりも頑張り屋さんです。

「頑張れ!」と言われると「まだまだ頑張りが足りないのかな?」と感じてしまい、自分を追い込んでしまうかもしれません。

応援する時は「ほどほどに、リラックス!」など、追い詰めない表現をしてくださいね。

・マウントをとる

人は自分よりも立場が低いと感じた人に対してマウンティングを取ります。

HSPは優しく、反抗してこないタイプの人がほとんどです。

だからといって、無碍な態度を取ったり、自分の承認欲求を満たすために接したりすることは、しないでくださいね。

・一方的に話す

HSPは聞き上手が多いと言われています。

いくら相手が話を聞いてくれるからといって、一方的に自分の話ばかりをするのではなく、相手に質問したり相手の興味を引き出したりするような内容を振ってみましょう。

・感情をぶつける

HSPは人の感情に大きな刺激を受けやすい気質があります。

目の前でいきなり号泣したり、大声で喚いたり、怒声を浴びせたり…などという行為は慎みましょう。

相手が優しいからといって、何でも許容される訳ではありませんよね。

HSPが苦手だと感じやすいタイプの人とは?

HSPは直観力に優れていると言われています。

苦手だと感じている人に対してモヤモヤしていたところ、実はその場にいる全員がその人に対して苦手意識を持っていたという経験が何度かあるのではないでしょうか?

では、HSPが苦手意識を持ちやすいタイプの人とはどのような特徴があるのでしょうか?

いくつかあげてみました。

  • 威圧的な態度を取る人
  • マウンティングしてくる人
  • 感情的な人
  • すぐに悪口を言う人
  • ライバル視してくる人
  • 何でも押し付けてくる人
  • 話す時の声が大きく、恐怖心をあおる人
  • 距離感を詰めたがる人
  • ボディタッチをしてくる人

上記にあげた特徴の人は、HSPだけに限らず誰でも苦手なタイプではないでしょうか。

もしかしたら、あなたの周りにも当てはまる方がいるかもしれませんね。

苦手だと感じる人とは、無理をして仲良くなろうとするのではなく、少しずつ距離を取り離れるようにしてみましょう。

無理をして付き合っていた結果、セクハラやパワハラを受けてしまったという事例もあります。

そのようなことにならないためにも、全力で逃げることが必要な場合もあります。

そして何より、離れている時間が長い程、ストレスが溜まりにくくなるハズですよ!

まとめ

本日はHSPにとってデメリットにしかならない言動と、苦手な人の特徴について考えてみました。

今回の記事を参考に、幸せな人生を送る上でデメリットになっている人やモノがないか、一度見直してみてはいかがでしょうか。

新しい気付きや前向きな思いを抱くことができるかもしれませんよ。

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あなたの気持ちが楽になりますように♪

精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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