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日本人選手や“中国の美女ゴルファー”も挑戦。韓国女子ゴルフのインターナショナルQTとは?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
中央がスイシャン(写真提供=KLPGA)

昨日7月11日、韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)から興味深いプレスリリースが届いた。来月8月20日から23日までの3日間、『KLPGA 2019 インターナショナルQT』をタイのパタヤで開催するというのだ。

グローバル化を目指すKLPGAは2015年から外国人選手を対象とした『インターナショナルQT』を実施してきた。

昨年はマレーシアで行われ、タイ、チャイニーズ・タイペイ、マレーシア、シンガポール、中国、日本、アメリカ、カナダ、フィリピン、香港など10ヵ国・計50名の選手がエントリー。タイのWILAIRUNGRUENG Ploychompooが優勝し、今年4月には韓国のメジャー大会のひとつである『クリスF&C第41回KLPGAチャンピオンシップ』にも出場した。

また、 “中国屈指の美女ゴルファー”スイシャンも昨季のインターナショナルQT出場で韓国では一躍有名になり、一時は韓国のポータルサイトで急上昇ワードランキング1位になったこともある。

(参考記事:【画像】話題の“中国美女ゴルファー”スイシャンとは?韓国女子ツアーに挑戦する理由

スイシャンは今季、KLPGAのインターナショナルツアーメンバーとして登録されており、スイシャンはKLPGAの2部ツアーにあたるドリームツアーを主戦場にしている。

スイシャンだけではない。昨季のインターナショナルQTに出場して上位にランクインした高林由実、新武瑠衣、西村美希などもインターナショナルツアーメンバーとしてドリームツアーに出場している。日本人選手も韓国女子ゴルフ界に飛び込んでいるわけだが、今年のKLPGAインターナショナルQTは、特典がパワーアップするという。

例えば最終順位1〜3位への特典だ。昨年まではドリームツアーの第1ディビジョン・シード権付与だったが、今年は秋に行われる『2020年KLPGAツアー・シード戦』の予選免除および本大会出場権が与えられる。つまり、インターナショナルQTで1〜3位に入り、秋のシード決定戦でも好成績を残せば、来季から1部ツアーに出場できるわけだ。

また、今年はドリームツアーのシード権付与が5位まで拡大され、6〜10位の選手には2020年度ドリームツアー・シード戦の予選免除と3部ツアーにあたるジャンプ・ツアーの年間シード権が付与されるという。

実はこれまでも、インターナショナルQTを経て韓国に挑戦する日本人女子ゴルファーはいた。2016年には新武瑠衣と幡野夏生、2017年には西村美希がインターナショナルQTを経て韓国ツアーに参戦しているが、今回の特典のボリュームアップは日本人選手たちにとっても朗報だろう。

いずれにしてもグローバル化の一環として今年も開催されるKLPGAインターナショナルQT。記念すべき第1回大会にはタイ、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリア、日本、在米コリアンなど計8名がエントリーし(そのうちタイと台湾からの参加者は中国ツアーで賞金ランク上位者ということでQT参加が免除されたため、計6人での競争となった)、当時はアマだった永井花奈が1位に輝いているが、果たして今年は?

KLPGAでは日本はもちろん、世界各国からの参加者を募るべく「KLPGAインターナショナルQT公式サイト」(英語)もオープンさせている。エントリー締め切りは8月9日。興味ある日本の女子ゴルファーたちは一度チェックしてみてはどうだろうか。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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