最終戦を待たずして、PGAツアーの賞金ランキング確定。松山英樹は約16億円で堂々3位 #ゴルフ
PGAツアーの2024年シーズンの賞金ランキングが早くも確定され、1123万7611ドル(約16億2653万円)を稼いだ松山英樹が堂々3位になった。
今はまだプレーオフ最終戦のツアー選手権が、終わっていないどころか、今週29日からの開幕を控えている段階である。
それなのに、なぜ、このタイミングで賞金ランキングが確定されるのかと言えば、ツアー選手権終了後に年間王者に2500万ドル(約36億円)、2位に1250万ドル、3位に750万ドルといった具合に授けられるビッグマネーは、賞金ランキングには加算されない「ボーナス」とされている。
それゆえ、先週のプレーオフ第2戦、BMW選手権までの獲得賞金が、今季の総額ということになり、大会終了後の今、そのランキングが公式に発表されたというわけだ。
栄えある1位に輝いたのは米国のスコッティ・シェフラーで獲得賞金は2922万8357ドル(約42億2988万円)。
2位は、やはり米国のザンダー・シャウフェレで獲得賞金は1835万5910ドル(約26億5652万円)。
そして3位が日本のエース、松山の1123万7611ドル(約16億2653万円)となった。
フェデックスカップのポイントが高く設定されている大会は、賞金も高く設定されているため、フェデックスカップ・ランキングの現状での1位、2位、3位が、そのまま賞金ランキングの1位、2位、3位となったことは、当然の成り行きである。
断トツ1位となったシェフラーは今季年間6勝を挙げたのだが、その内訳はメジャー(マスターズ)1勝、シグネチャー・イベント4勝、「第5のメジャー」1勝となっており、賞金が高額なビッグ大会ばかりを制して、誰よりも効率的に大金を稼いだと言えそうである。
2位のシャウフェレは今季の全米プロと全英オープンを制し、年間でメジャー2勝を挙げ、彼もメジャー大会ならではの高額賞金をピンポイントで稼いだ。
そして3位の松山は、今季はメジャー優勝は無かったものの、シグネチャー・イベントのジェネシス招待を制し、シーズンエンドのプレーオフ第1戦、フェデックス・セントジュード選手権でも勝利を挙げて、松山も高額賞金を狙い撃ちしたかのように懐に入れた。
ただ、1位のシェフラーの約42億円と比べてしまうと、2位のシャウフェレの約26億円、3位の松山の約16億円は「ずいぶん差がある」「ずいぶん少ない」とさえ見えてしまうところに、PGAツアーの極端な賞金高額化の怖さも感じられる。
とはいえ、今週の最終戦、ツアー選手権終了後に年間王者に輝けば、一気に約36億円が転がり込む。それはオフィシャルマネー(賞金ランキングに加算されるマネー)扱いではないものの、「お金」には違いなく、もしも松山が優勝して年間王者になれば、今年のPGAツアーで「誰よりも多くのお金を手に入れた選手」となる可能性は多大である。
飛び交う数字が大きすぎて、まるで実感が湧かないが、だからこそ「夢のPGAツアー」ということで、これから始まるツアー選手権から目が離せない。