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川崎戦で右足親指打撲の高萩洋次郎はUAE戦前日の公式練習に参加せず、宿舎で調整。試合も欠場か。

河治良幸スポーツジャーナリスト
長谷部誠の離脱もあり、ボランチの救世主的な存在として期待された高萩だが・・・(写真:田村翔/アフロスポーツ)

高萩洋次郎が右足親指の負傷によりUAE戦の前日に行われた公式練習に参加せず、ホテルでの調整に。23日の試合を欠場する可能性が濃厚となってしまった。

183cmの高さがあり、現在はボランチが本職ながらトップ下の経験も豊富な万能型のMF。1年ほど前から「追跡している」選手として名前があがり、FCソウル時代には予備登録のメンバーに入り、この最終予選の大事な試合を前に招集されただけに、「呼ばれるとは思ってないというか、意識はそんなにしてなかったので、少しえっていう感じはありました」という語るものの、内に秘める気持ちはあるだろう。

「狭いエリアで球際のところを行くというのは監督の求めているところだなと感じたので、そこは意識的にプレーしないといけないだろうし、ゲームでもスペースは広くりますけど、相手の近くでボールを奪いに行くという意識を持ってプレーしないといけない」

川崎フロンターレ戦で右足親指を打撲した影響により19日の初日練習はホテルで調整、20日の練習も一部別メニューだったが、練習後の取材では「だいじょうぶです」と語っていた。オーストラリアや韓国での経験を糧に「チームでのプレーは評価していただいていると思っている」というFC東京での積み上げを発揮するチャンスだったはず。

これでUAE戦に関しては本職ボランチが山口蛍と今野泰幸だけとなる。酒井高徳もクラブでボランチを経験しているが、ハリルホジッチ監督としても試合中の交替カードも含め、選択肢が狭まってしまったことは確かだ。当初のメンバー25人から長谷部誠が離脱し、現在24人。この試合のベンチ外の選手が高萩になるかは不明ですが、チームの勝利を信じつつ、タイ戦に備えることを期待したい。

もちろん無理は禁物なので、しっかり状態をチェックしながら判断するべきだが、「守備のところはしっかりボールを奪うことと、攻撃のところではしっかり展開と、あと得点に絡む様なプレー」を発揮するチャンスが訪れるのか、注意深く見守りたい。

スポーツジャーナリスト

タグマのウェブマガジン【サッカーの羅針盤】 https://www.targma.jp/kawaji/ を運営。 『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを製作協力。著書は『ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)など。プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHK『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の”天才脳”」監修。

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