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性格診断では、相手にレッテル貼りしないことが大切。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


今日は、「性格診断では、相手にレッテル貼りしないことが大切」というテーマでお話したいと思います。特に、性格診断をやっている人や占い師の方に聴いてもらいたいです。

私は、生まれつき性格をずっと研究している心理カウンセラーです。
クライアントの性格を、大きく9つのタイプに分けて、カウンセリングしています。

その他、私は「キャラ(生まれつき性格)診断アドバイザー養成講座」などを開講し、多くの受講生の皆さんに、生まれつき性格や性格の作られ方など、性格の成り立ちについて詳しくお教えしています。

そんな中、私がいつも口を酸っぱくして言っていることがあります。それは、「クライアントにレッテル貼りをするな」「クライアントをラベリングするな」ということです。

「このクライアントは、お母さんタイプだから、どうせ言っても通じないだろう」とか「このクライアントは、長男タイプだから、どうせ本など読まないだろう」とか、勝手に決めつけるな、ということです。

お母さんタイプ(エニアぐアラムでいうところのタイプ2)でも、人の意見に耳を傾ける人は、たくさんいます。長男タイプ(エニアグラムでいうところのタイプ7)でも、本を読む人はたくさんいます。

人に対して、レッテル貼りすると、自分の思考が止まります。目の前の人が見えなくなります。人に対して、ラベリングすると、相手をより深く理解しようとする気持ちが失せます。

よって、性格診断を、レッテル貼りやラベリングに使わないことです。それが大切です。

性格診断のやり方を教えていて、よくこんな質問をもらいます。
「〇〇タイプに相性のいい人って、何タイプですか?」と…。

生まれつき性格に相性なんてありません。

どのタイプでも、精神状態が良ければ、自分と相性が良くなり、
どのタイプでも、精神状態が悪ければ、自分と相性が悪くなります。

基本、生まれつき性格に相性なんてないのです。

そりゃ確かに、自分とタイプの違う人は、その考え方の違いに戸惑ったり、理解するのに苦労することはありますが、だからと言って相性が良くなったり悪くなったりすることはありません。

ですから、「私は、〇〇タイプだから、〇〇タイプとは気が合わない」とか、「俺は〇〇タイプだから、〇〇タイプは嫌い」とか言わないで欲しいです。

どのタイプも、精神状態が良くなれば、本当に素敵な人になりますし、
どのタイプも精神状態が悪くなれば、一緒にいて居心地の悪い人になります。

相性の良し悪しを言うのは、一部の占い師で、
人に対してレッテル貼りをするのも、一部の占い師だけです。

有能なキャラ診断アドバイザーは、人に対してレッテル貼りをしませんし、人に対してラベリングもしません。有能なキャラ診断アドバイザーは、目の前の人をより深く正しく理解するために、自分の生まれつき性格の知識を使うだけです。

この記事をご覧のあなたには、「レッテル貼り、ラベリングは、自分の思考を停止させ、相手を理解しようとする気持ちを妨げる行為。正しい性格診断は、自分の思考をフル回転させ、相手をより深く理解するための行為」と覚えておいて頂きたく思います。

性格診断や占いが、自分や相手の性格を決めつける行為だったとしたら、最初から、そんなもの、ないほうがマシです。

どうぞ、この記事をご覧のあなたは、性格診断や占いは、自分や相手をより深く正しく理解するためのツールだとご理解ください。そして、性格診断や占いの知識を、自分の生活を充実させる方向で使っていってください。

私は、占いも使う心理カウンセラーですが、性格診断や占いを勉強することによって、クライアントが深く正しく理解できるようになりました。そして、勉強する前より、自分の世界や価値観が広がり、うんと自由になりました。

「性格診断や占いは、相手に対し、レッテル貼りするために使うものではない」
そのことを、性格診断をやっている人や占い師に言いたくって、この記事を書きました。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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