間もなくゴング! WBA/WBC/IBF/WBOスーパーウエルター級タイトルマッチ
ついに今日、スーパーウエルター級主要4団体のベルトが束ねられる。
WBA/WBC/IBFスーパーウエルター級チャンプのジャーメル・チャーロは152.75パウンドで、対するWBO同級王者のブライアン・カスターニョは153.75パウンドで、前日計量をパスした。
彼らは昨年7月17日に拳を交えたが、117-111でチャーロ、114-113でカスターニョ、そして114-114と、ジャッジが三者三様の見解を述べ、ドローに終わっている。今夜こそ、決着がつくであろう。
試合2日前に催された最終記者会見は「アメリカ合衆国vs.アルゼンチン」の色が濃く、両者共に、国の威信を懸けて戦う!といった雰囲気となった。
その折、WBA/WBC/IBF3冠王者は言った。
「ベストなジャーメル・チャーロを披露し、野郎を圧倒しなきゃな。前回の俺とは別人であることを、たっぷりと思い知らせてやるよ。
カスターニョは毎回毎回、何も変わらない選手だ。俺はどんな試合からも学習しているぜ。そこにファイターとしての差があるんだ。自分の能力をフルに発揮するよ。かつての俺よりも強く、賢くなっている自負がある。準備期間を与えてくれたカスターニョには感謝している。俺は自分の原点を忘れたことは無い。
前回の試合以降、本当にハードなトレーニングを積んできた。ヤツを倒す為にだ。仕留め切れなかったことが、第1戦における唯一のミスだ。俺は基本的に、相手を眠らせるタイプなのにな。ただ、失敗を肝に銘じてやってきた。俺にはパワーもスピードもある。ヤツにダメージを与え、早目に終わらせるよ!」
一方、アルゼンチンの期待の星、WBOチャンピオンも語った。
「私はどんな試合でも、常に真剣に自分と向き合って調整してきました。今回も、ファンの冀求以上の戦いをする事を約束します。前回の試合は、チャーロが生まれ育ったテキサス州でのファイトでしたから、ああいう判定になったのでしょう。今でも、自分が勝利したと感じています。カリフォルニア州での試合となる今回は、より中立な環境だと信じます。
ラテンのファンの前で戦えるのは嬉しいですね。チャーロがトップ選手の一人であることは認めますが、私を倒せる程の男ではないですよ。
第1戦の収穫は、ガードを高くすることの重要性を学習した点です。ここ数年間で最高の状態ですよ。ところで、チャーロは何をナーバスになっているんでしょうね。何とでもほざけばいい。対戦相手へのリスペクトを欠いていますよね。彼が私をKOしたいということを踏まえた上で戦います。
チャーロより私が優秀な要素は、一つじゃないんです。私はどんな相手にも合わせた戦い方ができます。単に勝利する以上のものをお見せしますよ。
前回の試合で勝利できなかったことが、モチベーションとなっています。誰からも疑われない明確な形で、統一王者となってリングを降りますよ」
再戦は当初、3月19日に予定されていたが、カスターニョがキャンプ中のスパーリングで右上腕を痛めておよそ2か月間延期された。
チャーロは世界タイトルを戦うようになってからは勿論のこと、2011年6月以来、最も体を絞り上げた。その効果はどう出るか? 個人的には、WBO王者の右腕の回復ぶりが気になるが、4冠戦らしいファイトを期待したい。