【一宮市】女子心が躍る!拝殿階段に並ぶ美しい【30段ひな飾り】イベント盛りだくさんの『堤治神社』へ
こんにちは!地域情報エキスパートライターのにったようこです。一宮市のシンボル的な神社は「真清田神社」ですが、その他にも小さな神社がたくさんあります。今回は、節句の飾り『拝殿階段に並ぶ美しい30段ひな飾り』が話題になっている神社のご紹介です。
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堤治神社
はじめに、神社のご紹介です。
愛知県一宮市小信中島という地域に、住宅地と木曽川堤防に挟まれた、まさに水際の堤防沿いに鎮座している「堤治神社」があります。正式名称は『つつみはりじんじゃ』と言いますが、地元の方からは『ていじじんじゃ』の名で親しまれているそうです。
1300年の歴史
ご鎮座地は、濃尾平野の中心地にて、尾張・美濃を区分する日本三大河川の一つに数えられる、延々と続く木曽川の大堤防に鎮座しています。1300年の歴史を迎え、長い間この地域に住む人々を水災から守っている古社です。
岐阜県の治水神社の薩摩藩士による治水工事に絡んでいる木曽川で、木曽川全堤防の鎮守、水災除去、健康長寿、結びの神、五穀豊穣、産業発展、住民和楽の守護神として、土の神・埴安姫神をお祀りしています。
水琴窟手水舎
提治神社の手水は少し特徴があります。「水琴窟」(すいきんくつ)は不思議な音が聞こえます。
手を洗い、身を清め奥へと進み本殿に参拝をしました。
宮司さんの取り組み
豪華な節句の飾り(お雛様・五月人形)
神社奥には美しい30段のお雛様が飾られています。この取り組みの背景には、神社を訪れる地域住民の減少がありました。宮司の大念寺剛さんに電話でお話を伺いしました。大念寺さんは、元会社員で地域のマルシェや音楽イベントの開催にも携わったことがあり、人を集める催しに関心があったそうです。
神社と住民との関係が希薄になりつつある今。
堤治神社は1300年以上前に創建され、決壊が多い木曽川の堤防を守る神を祭っています。地元で長年親しまれてきましたが、最近では地域の行事に参加しない人たちも増えて、神社と住民との関係が希薄になりつつあるといいます。
魅力あるこの神社をもっと知ってもらいたい!
「魅力があるのに、人が来ないのはもったいない。神社を楽しい場所にしたい」「地元住民だけでなく、遠方の人たちにも来てもらいたい」
「日本の伝統文化をつないでいくきっかけになれば」
そう考えた大念寺さんが中心になり、さまざまなイベントを企画したそうです。
女子必見!豪華なお雛様
近年では、住宅事情などの背景もあり七段飾りのお雛様を飾るご家庭も少なくなっているのではないでしょうか?お雛様には地域ごとに様々な風習があるようです。中部地方では、すぐ片付けられない時は後ろ向きにします。「早く片付けないと嫁に行き遅れる」といういわれは「片づけもできないような子は嫁のもらいてがないぞ」という意味だそうです。面白いですよね。
拝殿階段で30段ひな飾り
家庭で使われなくなったものを譲り受けて
拝殿にある階段をひな壇に見立て、約三十段に人形をずらりと並べられています。傍らにはつるし飾りがあり、神社の至る所が赤や金で色鮮やかに彩られています。人形は家庭で使われなくなったものを、地域住民や神社の関係者などから譲り受けたといいます。大念寺さんは「家庭では味わえない迫力あるひな壇を見て、春らしさを感じてほしい」と語っています。(中日新聞より)
『願い雛』
お参りした後、御札に願い事を書き息を吹きかけてこの籠に納めます。何人かの女性が訪れてお願いごとをしていました。
『むすびの石』
提治神社では他にも様々な見どころがあります。
『むすびの石』は、夫婦石の左側の石が、こぶしを握ったように見える、手を結んだように見えることから、勝利を表す、幸運をつかむ、勝負に勝つ、コツコツと努力したことが実を結ぶなど、勝利勝負・努力の成就、合格祈願・縁結びのご利益があるとしてお祀りしています。
『オリンピック記念石』
大地に眠る岩や石にも御霊宿るとされている世界地図が浮かび上がったような模様のオリンピック記念石は、災害のない世界平和、世界で活躍したい方、オリンピック出場が目標の方、スポーツ上達、必勝祈願の方々がお参りされているそうです。
『ハートを探してみよう』
神社にはハートが隠れています。筆者は5つ見つけました!!
招福稲荷神社
日本で唯一優しい表情の稲荷像がお出迎え
ご神徳は、五穀豊穣、産業発展、商業繁栄、住民和楽の祈願をいたします。ご神前には日本で唯一、優しい表情の稲荷像がご奉納されています。
お稲荷さんエリアはこちら・・・
赤い鳥居の向こうには・・・
日本で唯一優しい表情の稲荷像がご奉納
この表情に、ほっこりとした優しい気持ちになりました。
御朱印
カラフルで可愛らしく温かみを感じる御朱印です。
様々なイベントを計画中
マルシェも開催
「魅力あるこの神社をもっと知ってもらいたい!」という宮司さんの様々な熱い思いや、工夫が施された提治神社に訪れてみて活気と潤いを感じました。
昨夏には拝殿に風鈴をたくさん飾り、涼しげな雰囲気を演出したことで県外からも多くの人が訪れたそうです。子育て世代向けのマルシェを境内で初めて開き、手作りのかばんやアクセサリーなどを販売は好評を受けて、今では月に一回のペースで開催しているそうです。
今後は、四季に合わせたさまざまなイベントを計画中で、ひな人形の後には、五月人形を飾る予定だそうです。ひっそりと鎮座している小さな神社ですが、宮司さんのアイデアでとても素敵な取り組みをされている神社です。地域の方々や子供達にも、この歴史深い神社の存在を伝承されていって欲しいなと思いました。皆さんも是非行かれてみてくださいね☆
概要
提治神社
住 所 愛知県一宮市小信中島字宮浦780-1
電話番号 0586-62-1976
時間帯 午前十時から午後四時ごろまで公開
入場無料
駐車場 有
公式HP
Instagram
はにやすひめマルシェ
飾り雛は4月中旬までの予定で、引き続き五月人形も飾られるとのことです。