【デザイナー憧れた北欧ワゴン】#3 ボルボ240エステート 車中泊キャンプもこなす万能性
憧れのボルボ240エステート 北欧らしいセンスが魅力
深緑のボルボ240エステートに乗る空間デザイナーの志摩健(しまたけし)さん。
免許取得当時からエステートの形に魅せられていたという彼は、2年半前に自身初のマイカーとしてこのクルマを購入しました。
元々はアイボリー系の明るい色を探していたものの人気の高さから相場も高騰し迷っていた折、たまたま出会った真逆なカラーのこの個体に運命を感じたといいます。
(画像:Boys and Wheels TV)曇ったモスグリーンの外装色に絶妙なベージュのシートが良いコントラストを演出しており、日本にはなかなかない感性が魅力だと語ります。
さらに志摩さんのこだわりでエステートならではの広いガラスをあえて何も貼らず素ガラス状態としており、非常にクリーンな印象を醸し出します。
製造から30年以上が経過したクルマだけに電気系統などの故障も心配されますが、今の所ラジエターを交換した以外はノートラブルだといいます。
適度な野暮ったさ 日常の足からキャンプまで
ちょうどコロナの時期に購入したこともあり、お子さんの送迎や通勤も含めた日常の足として使用しており、ほとんど電車には乗らなくなったそうです。
非常に多用途性の高いクルマであり、後部座席をフラットにすれば車中泊も可能です。
取材時にも彼の240エステートにはチャイルドシートや趣味のキャンプ道具が満載されており、あらゆる場面で活躍する様子が窺い知れました。
洗練されすぎておらず、農道から都会までどこでも通用する適度な野暮ったさがお気に入りとのこと。
彼が経営するMOSS(苔)というデザイン事務所は君が代の「苔の生すまで」というフレーズに着想を得たといいます。
彼の家具を使うひとに「岩が苔に覆われるほどの悠久の時間を過ごしてほしい」という願いを込めたネーミングが、この苔色のボルボと繋がるという貴重なお話を伺うことができました。