【京都市上京区】桜散らしの雨にも負けず咲く花々 堀川沿いにカンザン ショウゲツ 御衣黄 フゲンゾウ!
京都府庁旧本館から下立売通りを堀川に出て丸太町通の方に下っていると、2023年4月11日に堀川沿いの桜がこの時期にも粘り強く頑張っていました。葉桜になりつつあるものもありましたが、ボリューム満点の奇麗な花ぶりを見せています。
ここの桜は、1本ごとに種類が違っていて見ごたえがあります。カンザンは、江戸時代にオオシマザクラを基に誕生した日本原産のヤエザクラ。濃い紅色が特徴です。色素のアントシアニンの影響で稀に突然変異し、花弁が紅色に染まる個体が生まれるのだそう。
ショウゲツは、江戸時代以前からある栽培品種で、八重咲きの大輪の花を咲かせます。花の端が赤く中心は白くなり、花は集まりをつくり下に向かって垂れて咲きます。アマノガワはいくつかの桜を掛け合わせて造られた品種で、垂直に上る木に咲く花が特徴です。
フゲンゾウは、日本原産の栽培品種のヤエザクラ。名前の由来は、花の中央から出ている雌しべの先端が曲がっていて、普賢菩薩の乗る白象の鼻に似ているためと言われています。
御衣黄は、江戸時代に京都の仁和寺で栽培されたのが始まりとされています。江戸時代にシーボルトが持ち帰った標本が現存しています。最大の特徴は、緑の花を咲かせることです。アマノガワは、オオシマサクラにヤマザクラ、エドヒガン、マメザクラ、カスミザクラなどを掛け合わせて作られました。
堀川は、淀川水系の河川です。 第二次世界大戦後の下水道の整備などにより水流はほぼ消滅していましたが、平成になってから水流を復活させる事業が行われ、水のある景観が復活しました。
平安京造営以前には、現在の烏丸通付近や堀川通付近に自然の河川が流れていたと推測されています。平安京造営にあたって、これらの川を改修して堀川小路に沿う運河としたのが堀川の起源と言われています。
ところどころで青モミジも見ることができます。短い距離の間にいろんな花が楽しめますよ。ぜひ早めに訪れてみてください!
堀川丸太町 京都市上京区下堀川町