【秋田県横手市】明治35年創業!老舗菓子店『木村屋』の絶品かき氷とは?
明治35年創業!120年の歴史を誇る横手の老舗菓子店『木村屋』とは?
私は、25年以上かき氷を食べていない。
……と、今年の夏トップクラスのどうでもいい情報から始まる今回の記事だが、私が最後にかき氷を口にしたのはおそらく小学校高学年、オリンピックで言ったら1996年のアトランタあたりまで遡る。
そんなかき氷と鎖国状態にあった私だが、先日あることを耳にした。
「横手にある木村屋のかき氷がウマいらしい!」
なるほど。今までかき氷と一切の交流を絶っていた私だが(一緒に食べにいく友達や恋人がいなかったという説が有力)、ここはひとつ暑い夏を過ごす秋田県南のスイーツ女子たちにトロピカルな情報を伝えて差し上げよう。そんな余計な思いを胸に、私は噂の『木村屋』へと向かった。
『木村屋』の創業は明治35年。120年の歴史を誇る横手の老舗菓子店である。店内では和菓子や洋菓子が販売されているほか、併設されている喫茶スペースではコーヒーを飲んだりオリジナルのスイーツを味わうことができる。私は木村屋の夏の風物詩である「よこてぼんちかき氷」の幟を確認して店内へと入った。
品書き
秋ノ宮苺ミルク:520円(ハーフ)、美郷ブルーベリーと若美メロン:935円(レギュラー)/520円(ハーフ)、抹茶黒豆金時:1,045円(レギュラー)/575円(ハーフ)
人気の秋ノ宮苺ミルクはできるだけたくさんの方に楽しんでもらうべく、現在はハーフサイズのみ提供されているようだ。
コーヒー:286円、アイスコーヒー:352円、ダージリンティー:396円、ミルクティー:418円、アイスティー:352円、冷やしぜんざい:275円、クリームぜんざい:341円、あんみつ:418円、クリームあんみつ:484円など、かき氷の他にもコーヒーや夏季限定のスイーツが揃っている。
今回私が注文したのは秋ノ宮苺ミルクのハーフサイズだ。如何せん四半世紀ぶりに相まみえるかき氷である。私は期待と不安を交えながらその到着を待った。
かき氷の中に潜む苺!『木村屋』の新感覚なかき氷とは?
いよいよ噂の「よこてぼんちかき氷」が到着。かき氷業界ではド素人である私のチープな感想だが、まずはかき氷が思っていた30倍ぐらいフワフワだ。あれっ? 子供の頃に食べたかき氷ってこんなにフワフワしてたっけ。ひとり驚きを隠せない私。もはやこれは感動レベルかもしれない。
そんなド素人な感想を部活帰りの女子高生たちに悟られないように食べ進めているとあることに気がついた。あれっ? なんだこれは?
かき氷の中からガチの苺がコンニチハ。マジっすか。さらに驚きを隠せない私。もはやこれはかき氷革命だ。ひとり興奮している様子を午後のスイーツタイムを楽しむ横手マダム4人組に悟られないように、私は25年ぶりのかき氷を完食した。ごめん、かき氷を舐めていた。それが私の正直な感想である。
幸福の年輪!木村屋のバウムクーヘンとは?
かき氷の興奮が冷めやらぬ中、私は店舗で好物のバウムクーヘンを購入。もちろんホールタイプも販売されているが、ちょっと小腹が空いたときに食べられる小袋サイズもまた嬉しい。
自宅に戻り買ってきたバウムクーヘンを食べながら、再びかき氷に思いを馳せる。かき氷とは夏における一瞬のトキメキだ。夏が終わると去ってしまうスイーツ界のアイドルである。夏の終わりと共に秋ノ宮苺ミルクちゃんたちは私たちの前から消えてしまう。そう、会うなら今だ。今しかないのだ。
だから急げ。夏が終わってしまうその前に。
そんなわけで四半世紀の時を超えて、すっかり木村屋のかき氷にメロメロの私である。
【店舗情報】
木村屋 大町本店
住所:秋田県横手市大町5-23
営業時間:9:30~17:30(かき氷提供時間は11:00~16:00)
定休日:無し(日曜日営業)
電話番号:0182-32-0700