【ネパール大地震】疲労も極限 野宿での避難生活続く 現地から映像届く
ネパールの古都パダンで日本料理店を営む内藤純子さんから届いた現地映像。震災から2日目を迎えた街の様子をルポしている。
25日にネパール中部で発生したM7.8の大地震ではこれまでに3700人以上の犠牲者が出ている。歴史的な建物などが崩壊したほか、エベレストでは雪崩が発生。今も行方が分からない人々が多数いるとみられ、現地では救出作業が続いている。
多くの被災者は余震をおそれて広場などに集まり、屋外に張った簡易テントの中で過ごしたり、野宿をするなど過酷な状況であることが伝わって来る。
内藤さんが料理店を営む、パタンでは近所の牛乳工場では避難をする人々が身を寄せている様子が映っていた。夜になると避難所に停めた車の中で朝を迎えようとする人、毛布にくるまって屋外で睡眠をとる人など、様々。小さな子供たちの姿もあり、心配だ。
内藤さんは野宿での避難生活を続ける女性にインタビュー。内藤さんの「他に移動するつもりはないのでしょうか?」との問いに女性は「他にいくところなどはないし。ここなら安全だし、周りに何もないから多分今夜もここに泊まると思います」と答えていた。
内藤さんは、自身の店のFacebookページなどを通じて現地からの発信を続けている。地震発生直後から内藤さんの店では避難を続ける周囲の人たち向けにカレーをつくるなどして自らも被災地で生活しながら、支援をする側にもまわっている。
■国際医療支援組織「AMDA」の一時派遣チームが現地入り
日本政府はきょう27日、ネパール政府に対し、10億円規模の緊急無償資金協力を実施することや医師や看護師などからなる国際緊急援助隊の医療チームを現地に派遣することを決めた。
民間の国際医療組織「AMDA」は一時派遣チームが26日に日本を出発し、27日午後12時45分にカトマンズ・トリブバン国際空港に到着。被災した市街地に到着した。
AMDAのHPでの報告によると、飛行機の離発着も混雑しており、着陸前には、 長い時間旋回し上空待機することとなったという。現地情報によると、空港に着陸できなかった 飛行機もあるとしている。
また、AMDAのHPでは派遣者からの現地報告として、「街中の店はほとんどが閉店しているが、道端では、フルーツなどを売っている人もいるという。車も行きかっており、普段より人の通りが多い。空き地には、ブルーシートやテントを張った 避難所も見られる。水、電気といったライフラインは依然として寸断 された状況で、通信状況も非常に悪い状態が続いている」と説明している。
AMDAでは医療チームの活動費を支援してくれる一般からの寄付を受け付けている。《※詳しくはHPを参照のこと。[AMDAホームページ》
■ピースボートも現地にスタッフ派遣を決めた
また、国際交流NGO「ピースボート」は、災害復興支援を専門に扱「ピースボート災害ボランティアセンター」を運営。彼が中心となってネパールへの支援を検討している。早ければ今週末にもインドとネパールへ職員を派遣し、支援につなげる。
彼らもHP上などでの寄付金を募っている。
《※詳しくはHPを参照のこと。 http://peaceboat.org/3081.html 》
■福島では日本にネパールから留学している学生らを通じて支援呼びかけ