「過去よりも何千倍も美しくなって、シリアは戻ってきます」難民キャンプ、ヤーセルさんからの便り
難民キャンプからの帰還が始まります。
祖国シリアではアサド政権が崩壊。モスクワをはじめ、各国の大使館には緑、白、黒の三色旗で、中央に赤色の3つの五芒星という、反体制派の象徴だった旧国旗が掲げられ始めています。
そうした中、最大で20万人が暮らしたヨルダンのシリア難民キャンプ、ザアタリ難民キャンプから、写真とメッセージ動画が8bitNewsに届きました。現在も8万人近い人々が生活をしていますが、帰還が本格化する見通しです。
8bitNewsでは、現地で支援活動を続けるNGO「国境なき子どもたち」の松永晴子さんと、ザアタリで暮らすシリア人、ヤーセルさんと共に、シリアの文化や人々の暮らしや声を伝える「ヤーセルさんからの便り」を発信してきました。
12月8日のアサド政権崩壊を受け、ヤーセルさんがキャンプに暮らすシリア人たちの声を撮影して送ってきてくれました。
「わたしは、わたしの国に帰ります。過去よりも何千倍も美しくなって、シリアは戻ってきます」
10年以上、キャンプでの生活が続いてきました。ザアタリ生まれの子どもたちもいます。シリア人としてのアイデンティティを忘れない。教育の空白域を作ってはいけない。そんな現地の切実な声を受けて、松永さんも子どもたちと真正面から向き合い、支援活動を続けてきました。
松永さんが翻訳し、松永さんたちが支えてきた子供達からのメッセージ、ぜひ多くの方々に届けばと思っています。現地からの動画もぜひご覧ください。