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【ご報告】今日は電車を3両買いました。

鳥塚亮大井川鐵道代表取締役社長。前えちごトキめき鉄道社長
えちごトキめき鉄道で導入する413系電車。  撮影:金船 裕 氏

えちごトキめき鉄道では新しく観光用の急行列車に使用する目的で、JR西日本金沢地区で運用を終了する413系電車3両の導入を決定し、本日、譲渡を受けることができましたのでご報告いたします。

筆者は前職のいすみ鉄道時代に同じくJR西日本金沢地区で運用を終了したキハ52形ディーゼルカーとキハ28形ディーゼルカーの2両の譲渡を受け、その車両はいすみ鉄道で観光列車として今も活躍していますが、今回はディーゼルカーではなく交直両用の電車として、えちごトキめき鉄道全線を走行できる車両となります。

JR七尾線で最後の活躍をする413系電車 (撮影:金船 裕 氏)
JR七尾線で最後の活躍をする413系電車 (撮影:金船 裕 氏)

現在、コロナ禍で観光需要は大きな落ち込みを見せています。

でも、先を見据えて手を打っていかなければなりません。

しかしながら、会社には新車を導入するような資金的余裕はなく、いつまで続くかわからないコロナの影響を考えると、たとえお金があったとしても大きな設備投資は控えなければなりません。

今回の413系電車を使用する観光列車は、最小限の設備投資で大きな需要を呼び込もうという判断で決定いたしました。

今後、保安装置の変更など各種の整備を行い、運転開始がゴールデンウィーク明けごろからとなる予定です。

詳細が決まりましたらまた発表させていただきますが、暗いニュースが続く毎日の中で、ローカル鉄道を応援していただいている多くのファンの皆様方に、明るい希望を持っていただこうということで、本日ニュースに書かせていただきました。

「ローカル線は夢と希望を乗せて走る!」

皆様、どうぞご期待ください。

※本件に関しましてJR西日本へのお問い合わせは業務に支障をきたしますのでご遠慮ください。

えちごトキめき鉄道では、今後、逐次情報発信を行います。

次のご案内は3月15日ごろになります。しばらくお待ちください。

大井川鐵道代表取締役社長。前えちごトキめき鉄道社長

1960年生まれ東京都出身。元ブリティッシュエアウエイズ旅客運航部長。2009年に公募で千葉県のいすみ鉄道代表取締役社長に就任。ムーミン列車、昭和の国鉄形ディーゼルカー、訓練費用自己負担による自社養成乗務員運転士の募集、レストラン列車などをプロデュースし、いすみ鉄道を一躍全国区にし、地方創生に貢献。2019年9月、新潟県の第3セクターえちごトキめき鉄道社長、2024年6月、大井川鐵道社長。NPO法人「おいしいローカル線をつくる会」顧問。地元の鉄道を上手に使って観光客を呼び込むなど、地域の皆様方とともに地域全体が浮上する取り組みを進めています。

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