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YouTube@ハンドルの予約開始!数週間かけてすべてのチャンネルに導入

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント
出典:筆者のYouTube@ハンドル

KNNポール神田です。

10月下旬から、『YouTubeハンドル』の予約が開始となった…。

筆者の場合、こちらの『@knnkanda』で筆者のYouTubeに飛ぶようになった…。

https://www.youtube.com/@knnkanda

筆者の場合、YouTube歴が長いせいか、突如、@knnkanda が割り振られたように思う…。2005年の12月からだから16年目となる…。twitter やその他のSNSもすべて @knnkada なので好都合だ。

『訂正』YouTubeのカスタムURLを取得している人は、それが『YouTubeハンドル』に適応されるということ。筆者のカスタムURLは

https://www.youtube.com/c/knnkanda

だった。

■『YouTubeハンドル』とは…

https://www.youtube.com/handle

2022年10月下旬から突如はじまった、『@+ハンドル名』によるYouTubeのURL。

https://www.youtube.com/@ のあとにユニークな固有ハンドル名だけでログインできる。

つまり、長いYouTubeのURLではなく、@以降のハンドル名でYouTubeチャンネルに到達することができる。

出典:YouTube
出典:YouTube

『今後数週間をかけて、すべてのチャンネルにハンドルを段階的に導入します』…とある。

『30文字以内の英数字』で『利用規約』に抵触しないハンドル名。

1.URLがシンプルになる。

2.覚えやすく視聴者とのコネクションが強くなる。

3.固有の@+ハンドル名なので他とかぶらない。

2022年11月14日までに予約をしないと自動で『YouTubeハンドル名』が設定されるという…。

しかしだ…。すべての人がこの希望する@ハンドル名になるとは思えない…。そう、ウェブサイトのURLと同じく、人気のあるドメインはすぐに希少価値を生んでしまうからだ。

また、URLの中に『@』の記号を入れることによってコピー&ペーストした時には『文字化け』することも多々あるだろう。

■@horiemon はホリエモンではなかった!

この突如としてはじまったYouTubeハンドルであるが、しばらくは混乱するかもしれない…。

そう、連想する@ハンドルが実はもう関係のない人が保有しているからだ…。

@ホリエモンは…

https://www.youtube.com/@horiemon

メンタリストdaigoさんは…

https://www.youtube.com/@daigo

はじめしゃちょーの@hajime さんは

https://www.youtube.com/@hajime

日本で一番多い名字の鈴木さんは…

https://www.youtube.com/@suzuki

鈴木さんに次いで多い、佐藤さんは…

https://www.youtube.com/@sato

登録者数に関係なく、短い@ハンドルを持つ人は高値でドメイン販売するスキームさえ考えられる。個人で@ハンドルが売買できなくても、@ハンドルを持つ法人であれば売買できてしまうからだ。

例えばHikakin の場合は、@hikakinTV

https://www.youtube.com/@hikakintv

となり、@hikakin

https://www.youtube.com/@hikakin

で運用される。

■むしろ、YouTubeは有料で『@ハンドル』を高額で先行予約させ、しばらくしてから全員に付与したほうが良かったのでは?

当然、自分自信で納得のいかない『@ハンドル名』になる可能性は多くなる。それだと、有料で高くてもアクセスさせたい企業などから広告料としての付加価値サービスとして『@ハンドル名』を販売したほうがよかったのではないだろうか?

筆者は、かつて3文字ドメインのKNN.comというドメイン名を中国企業に3桁万円で販売したことがある。YouTubeのハンドル名も日本最古のYouTubeドメインを会社ごと販売することも検討できそうだ。

さあ…YouTubeが開始したYouTube@ハンドル思い通りのハンドルが取得できるかどうか?

結局、ドメインと同じで、ハンドル名よりも、中身が大事なので、プロモーションとして大金をはたいても、中身がショボければショボい結果が待ち受けているだけだ。

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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