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オートバイのあれこれ『マツダではなく…スズキのロータリー!』

Rotti.モトエンスー(moto enthusiast)

全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。

今朝は『マツダではなく…スズキのロータリー!』をテーマにお話ししようと思います。

「ロータリー」。

このワードを聞いて、皆さんは何を連想するでしょうか。

おそらく大半の人は、「MAZDA(マツダ)のクルマ」が頭に思い浮かんだかと思います。

RX-7』や『コスモスポーツ』などは、ロータリーエンジンを搭載していたことで有名ですね。

▲MAZDA・RX-7(1991/画像引用元:マツダ)
▲MAZDA・RX-7(1991/画像引用元:マツダ)

「ロータリーはマツダの専売特許!」と言う人も少なくないでしょう。

ただ、このロータリーエンジン車、実はスズキも実用化し市販していたことがあるんです。

車名もなんとなくRX-7と似ているのですが、かつてスズキは『RE-5』というロータリーエンジンのバイクを販売していました。

▲SUZUKI・RE-5(1974)
▲SUZUKI・RE-5(1974)

それまで、ロータリーエンジンのバイクが実用化された例はほとんど無く、RE-5はデビューするやいなや世界中から注目を集めます。

しかし、デビューと時を同じくして石油危機(オイルショック)が起き、RE-5はその煽りを受けてわずか1年間しか生産されませんでした。

話題性が抜群なのにもかかわらず知名度が低いのは、すぐに消えてしまったからと言っていいでしょう。

エンジンは、排気量497ccの水油冷式シングルローターで、ピークパワーは62ps、最大トルクは7.6kg-mを発揮。

▲シングルローターで排気量は497cc。ペリフェラルポートを採用
▲シングルローターで排気量は497cc。ペリフェラルポートを採用

エンジン以外の特徴としては、車体のスタイリングデザインをジョルジェット・ジウジアーロ氏が担当したことが挙げられます。

ジウジアーロ氏は、トヨタ『アリスト』やスバル『アルシオーネSVX』、いすゞ『ピアッツァ』などのデザインを手がけたことでも有名ですね。

二輪の世界では珍しい「styled by Giugiaro』でした。

生産期間が1年間だったことから生産台数もかなり少なく、全世界で6000台ほどしか出回らなかったと言われています。

数が少ないという意味では、ホンダのCBやカワサキのZよりも“お宝度”が高いと言えるかもしれません。

モトエンスー(moto enthusiast)

バイクを楽しむライター。バイク歴15年で乗り継いだ愛車は10台以上。ツーリング/モータースポーツ、オンロード/オフロード、最新バイク/絶版バイク問わず、バイクにまつわることは全部好き。

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