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台風22号は西へカーブも沖縄は大雨に十分注意

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風22号の雲(ウェザーマップ)

台風22号は逆カーブ

台風22号の予報円(ウェザーマップ)
台風22号の予報円(ウェザーマップ)

最新の台風情報(気象庁発表)

大型の台風22号は、きょう29日(土)午後3時現在、フィリピン付近にあって西寄りに進んでいます。暴風域はありませんが、黄色い強風域は直径約1300キロにも及んでおり、フィリピンをスッポリと包み込むような大きさとなっています。

今後はフィリピンを横切った後、南シナ海へ抜け、しばらく北上したあと、きのう28日(金)の予想とは逆に西寄りにカーブし、沖縄からは遠ざかる予報円となりました。(関連記事

太平洋高気圧の壁が強まる

台風22号と太平洋高気圧の予想(ウェザーマップ)
台風22号と太平洋高気圧の予想(ウェザーマップ)

台風22号は、東寄りに転向し、沖縄に近付く可能性もあったのですが、上図のように太平洋高気圧がその沖縄方面でぐぐっと西寄りに勢力を拡大し、壁のように突っ立つ予想となったため、東へは曲がれずに西へ追い出されるような形となりました。

台風22号は遠くても沖縄は荒天注意

雨や風の予想(ウェザーマップ)
雨や風の予想(ウェザーマップ)

台風22号は東寄りに転向することはなく、西寄りに離れていきそうですが、それでも沖縄方面には台風に伴う暖湿気と北からの冷気が衝突する前線が発生し、この前線に伴う活発な雨雲がかかるため、今後、数日間、大雨となるおそれがあります。

さらに台風が大型のため、離れていても強い風を伴い、八重山地方を中心に荒れ模様となるおそれがありますので、十分な注意が必要です。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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