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台風22号は巨大な雲域を持つ大型の台風に、フィリピン通過後、沖縄方面へ転向も?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風22号の雲(ウェザーマップ)

フィリピン通過後、東寄りに転向?

台風22号の予報円(ウェザーマップ)
台風22号の予報円(ウェザーマップ)

最新の台風情報(気象庁発表)

きょう28日(金)午後3時現在、台風22号は大型の台風となっており、フィリピンの東海上を西北西へ進んでいます。タイトル画像にある雲の様子をみると、日本列島を包み込むような巨大な雲域がみてとれます。

台風22号は、週末にフィリピンを西寄りに横切った後、南シナ海をゆっくりと北上し、予報円の真ん中を進むと、来週1日(火)から2日(水)にかけて、少しずつ東寄りに転向するような予報円に変わってきました。

とはいえ、5日後、2日(水)午後3時の予報円の直径は約1200キロもあり、まだ進路が定まったわけではありません。今後も最新の情報入手が必要です。

太平洋高気圧をぐるりと回る予想に?

台風22号と太平洋高気圧の予想(ウェザーマップ)
台風22号と太平洋高気圧の予想(ウェザーマップ)

上図は来週1日(火)昼の太平洋高気圧と台風22号の予想です。フィリピンを通過した台風22号は太平洋高気圧の西端をぐるりと回るように北から北東方向へ少しずつ転向するような予想となっています。

ところが諸外国を含む週明け以降の計算は、相変わらずバラバラの状態で、東寄りに転向することを予想する計算と同じくらい、南シナ海を西進するような計算も多くあります。ですから、フィリピンを通過した後の進路予想、及び勢力の予想は、まだかなり不確実性が大きいものと思われます。

沖縄は雨や風が強まるおそれ

雨や風の予想(ウェザーマップ)
雨や風の予想(ウェザーマップ)

ただ台風22号が沖縄方面へ転向するしないにかかわらず、沖縄はあさって30日(日)から断続的に雨が降り、週明けにかけて、上図のように活発な雨雲がかかり続け、大雨となるおそれがあります。

台風22号の進路によっては風も強まり、荒れ模様となるおそれもありますので、最新情報に十分ご注意ください。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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